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心のふるさと④藤城支線で大沼公園へ




①はJRからの車窓②はワンコとお散歩③は道の駅へ。
そして今回は、ノープランな1日だったので、思い切ってやりたいことやってきました。結構時間がなくてどたばたと嵐のように過ぎ去りましたが
知る人ぞ知る、藤城支線に乗って大沼公園に行ったお話です。



朝。まずはぽちとの散歩からスタート。

今日も仲良く歩いている。

本当に今も猛犬なんだろうか?そんな気がしないんだけどなぁ。
おやつあげるのが上手になった。
愛が伝わっているはず。


この日も天気が良くて。。
気持ちのいい朝。


この日は特に予定を入れてはいない。
別に予定なんてなくていいと思っている。ご近所を散歩するだけで十分楽しい。
でも実はちょっと考えていた。
ずっと前からやりたかったこと。

1日3本しか走っていない"藤城支線"を走る列車に乗って、大沼公園へ行きたい。


ざっくりの予定はこう。
お昼頃の列車に乗る、2時間程大沼公園に滞在、函館本線で戻る。
その列車の時間までのんびりして、ぽち呼び出してお話ししながら側でコーヒーでも飲んで、用意して、駅まで歩いて行けばいいな。最高じゃんそれ。
なーんて思っていたら。

なにやらまた母と娘の箪笥とクローゼット戦争が起きていた。笑
(普段は戦争のない二人なのだが。。)
また戦争が起きているというか、昨日の続きらしい。これ多分、あるあるなのでは?ばあちゃんが抱え込む大昔の洋服とか、絶対に使わないものたちが何十年と眠っているからもう処分していこうよ、みたいなのだったり、片付けて欲しいというリクエストだったり。それでやいのやいの、賑やかになっている。笑 私も時々巻き込まれた。
重たいものを移動してほしいとか。からのいきなりの用事を頼まれる!!!
なかなかの無茶振り。笑 それ今日じゃなきゃ無理なやつだな・・・・
明日札幌帰る列車、朝早いしさ!!!!
そしていきなり米10キロを持って帰れぇと渡された。。。。
(今回車じゃないし、スーツケースもあるから米10キロは無理よ・・・笑。
でもお気持ちありがたいし、米は大変貴重なので、持って帰りたいから配送しよう!)
ということで、配送の準備だったり、いきなり頼まれた用事を済ませるために大至急、りんご屋さんに行ったり。。それやらないと、急がないと、この後の計画がうまくいかないので。。ドタバタ、急いで、やる。こんなはずじゃなかったのだが。笑 でもなんか面白くて悪くない。この街は自分の生活がある街じゃない。たくさん気軽に来れない大好きな街なんだから。そこを駆け回るのも楽しかった。


全て一旦落ち着いた段階で、母にこの後の計画について話した。
「この後お昼から列車で大沼まで行こうと思ってるんだけど、行く??(母はまだまだ箪笥の片付けなどが終わっていない、それ終わらないと明日札幌帰れない)」

母は「行きたい!」と答えた。(行くんだ!大丈夫なの行っちゃって!?無理しなくていいよ・・・)それでも行くと言ってた。きっと、この3人で遊びに行くと面白いだろうってこと、予感してるんだと思った。そして母も間違いなく列車旅、楽しいと思ってるんだろうな。今までの人生で、列車旅ってしたことあんまりないもんね。父がドライブ大好きな人だから。電車好きな男の子のおかげで私も新しい楽しみを与えてもらえたしなぁ。
 

では、3人で行こう。列車で大沼公園へ。
今回乗る列車は、一日3本しかない。函館発長万部(おしゃまんべ)行き。
朝8時、12時、17時。
その12時56分のに乗る。大沼公園へ行ける列車。
その列車は、新函館北斗駅を経由しない。特急が走らない「藤城支線」と呼ばれる
路線。。。

「藤城支線」は函館から長万部、札幌方面へ向かう下り列車のみが通る線路で、そのうち3本だけがお客さんを乗せて走る旅客列車、そのほかは貨物列車しか通らない、ちょっと珍しい路線。

JR北海道 HPから
お借りしました


8の字線形!函館本線・七飯ー森

現在の函館本線・七飯駅ー森駅は大沼駅を中心軸に8の字型の線形をしています。
最初に開業したのは七飯ー仁山ー大沼ー駒ヶ岳ー森。しかし途中には20パーミルという急坂があって登りにくかったため、大沼ー渡島砂原ー森の砂原支線が建設され、1945年に単線で全線開業。更に1966年には七飯ー大沼を迂回する単線で、長万部・札幌方面へ向かう下り列車のみ走行する藤城支線が完成して8の字になりました。

Yahoo!ニュースの記事からお借りしました(乗り物大好きライター・そらふねさん)

北海道新幹線開業で一変!貨物主体の運行に

北海道新幹線の終点は開業前の渡島大野駅、開業後は駅名が改称され新函館北斗駅に設けられました。札幌方面と北海道新幹線を接続するために、これまで藤城支線を走っていた札幌行の特急北斗が本線経由の運転となり、新函館北斗駅に停車することに変更。
また藤城支線を走る定期特急・急行列車(北斗星・はまなすetc)が段階的に廃止され、2016年3月にはなくなりました。そのため単線の本線(七飯ー新函館北斗ー大沼)を走る旅客列車が増加した影響で、下り普通列車の一部は以前と同様に藤城支線を走行するパターンが残り、現在に至ります。下り貨物列車は変わりませんでした。

上に同じく


要するに、レアだ、ということ。笑 
帰りはここを通れないので余計にレア感が。七飯駅を出ると、高い高い高架橋を走る。見晴らしも良くて、感動的。それこそ北海道新幹線ができる前に何度か通った記憶はあるけど。。。今はしっかり狙って乗らなければ乗れないルート。

それに乗るために頑張った。お片付け戦争のキリが良くなく時間がギリギリ。笑 でもなんとか間に合った。


めちゃくちゃいい。


めちゃくちゃいい。
焦げてない!!!きっと磨かれたのかな。それを確認したくて同じ構図に・・・
よく見ると、上の鉄棒の部分も取り替えられてる。よかったよかった。



きた!キハ150系0番台だそうです。一つ一つの窓が大きいのが特徴なんだとか!
この一両に満タン乗ってた。 みんな知る人ぞ知る人たち。でも驚いたのは海外の方も多かったこと。このまま長万部まで行けたら最高だろうなぁ。

出発してすぐにこの高い高架橋に登る。街並みや、



反対側には新幹線の線路や新函館北斗駅も見える。眺めが良き。久しぶりに見た景色・・・この下の、パークゴルフ場で大昔、よく親戚とかみんなでやったっけな。

窓が大きいし天気もいいから気持ちいい!
カメラを持った人がたくさん乗ってました。

この後、山の方へ向かって、途中何個かトンネルを通る。
見えてきた大沼(正確にはここは小沼からの景色)の横を通って「大沼公園駅」へ向かう。

駒ヶ岳。つんとしたところもちゃんと見えてたー



大沼駅。この先から分岐する。砂原経由と駒ヶ岳経由。「大沼公園駅」は駒ヶ岳経由で次の駅。
大沼駅から大沼公園駅までは短い
湖面が美しき
大沼公園到着!列車はそのまま長万部へ。いいなぁ。行ってらっしゃい!

帰りの列車は14時44分。大体1時間半の自由時間。
ここにきて、やりたかったことは、大沼だんごを食べること、
大沼公園を軽ーく散歩。チラ見くらい。
本当はゆっくり周って写真を撮りたかったけど、帰りの列車の都合上仕方なし。。


自宅に帰ってきてから撮影。大沼公園駅のスタンプはインクが薄くてなのか、スタンプがすり減ってなのか全然うまく押せなくて何枚も紙を使った。
七飯駅スタンプの赤松並木は国道5号線の景色。

スタンプ押し終わってやっと駅から出た。。。

大沼公園駅のすぐそばに「大沼国定公園」がある。でもその前に・・・
大沼だんごを買う、食べる!!!!!!! 大沼といえば大沼だんご。


「沼の家」さんに寄ります。今日もレジは行列です。

明治38年創業。大沼への観光客向けに新粉の団子を作って販売したのがはじまり


運がよければ「なないろななえ」でも販売されてるらしいのですが、即売り切れになるからここじゃないと買えない・・・
昔はJRの車内販売でも買えたり。今は大沼公園のホームで売り子さんが用意してくれてるのも見たことがある。

賞味期限が当日だから、お土産にしずらいところがまたいい。特別感があって。
気がついたら、一人で全部食べれちゃう。

串に刺さってない団子。親指の第一関節くらいの大きさ。
これは「醤油とあんこ」。もうひとつ「醤油とごま」のパターンとある。
どっちも美味しいからレジ前で悩む。。

お店のテラスでパクパク食べた。初めてイートインで食べた。楽しい。

だんごと牛乳うまっ♫山川牧場の牛乳も冷蔵庫で販売されてた。大沼の近くにある「山川牧場ミルクプラント」ではアイスなどイートインやお買い物が楽しめる。(まだ行ったことないから行きたい)


。。。
列車も乗れた。だんごも食べた。十分満たされた。帰りのJRの時間まで
残り1時間くらい。大沼公園を少し散歩しに。
沼の家さんのすぐ後ろ側から入ることができる。


途中、道路沿いにたくさんの、本当にたくさんのどんぐりが落ちていた。
3人でどんぐりすごいね!!あっちもこっちも!とワーワーしてたから
通りすがる方も一緒にあら、どんぐりすごいわねーってどんぐりのおかげで皆んなニコニコ。さっきやったガチャガチャの空のカプセルの中にいっぱい詰めて持ち帰る。

どんぐりの道を通り抜けて、、、

観光バスが何台も停まってた。なんか嬉しい。


まずここへ立ち寄った。
この場所はおそらく駒ヶ岳と大沼のフォトスポットだと思うけれど、もしかしたら
どんどん木が成長していて、駒ヶ岳が見えなくなってきているのでは??思っていたほど山が見えない・・・

大沼公園、実はゆっくりちゃんと見れたことがない。この街に来るのは観光ではなくて、ばあちゃんや親戚に会いに来る時だから、それだけで予定が埋まってしまう。大昔に2回くらいきているけれど、幼すぎて覚えていないから、ほぼ初めてみたいなもの。

もう少し奥まで行ってみようかなんて話していると、横に、よくある足で漕ぐボート乗り場があった。。。。。(やな予感)

「僕これ乗りたい!!!!」

え・・・・・・まじ?????いや、ちょっと時間がなぁとか、危なくない??とかちょっと高いなぁとか、あれやこれやお断りしてみたものの、自分もすこーーーしは乗ってみたいなという気持ちとか、これ3人で乗ったらだいぶいい思い出になるだろうなとか、軽く乗って降りれば列車も間に合うなとか、私も心が揺らぎまくって笑、(母も全く同じことを考えたのだと思われる)

ペダルボート二人+幼児1の2000円。
え?わんちゃんも乗れるの?!
え!6人乗りとか楽しそう!笑

結果、

乗ってみることにした。。。もう二度とこの3人では乗れないかもしれないと思ったから。。。シンプルにすごーく思い出に残りそうだから。
お金を払い、、、


ボートの前にいる係のおじさんにちゃんと聞いておいた。

「あのこれ沈みます・・・?」
「いや、大丈夫ですよ・・・・・・・・」


どう考えても「沈むかもしれないです」も「多分沈まないと思います」も言えないし、沈まないよ。聞いた方が悪い。ごめんね、ありがとうおじさん。

私たちを乗せてくれたのはくじらちゃん。ピッカピカ!!!なんか安心!!笑

くじら12号じゃなくて6号だった


乗った。私と母でペダルを漕いだ。楓はハンドル操作。もちろん全然うまく進まず、でも大盛り上がりで大爆笑の、男の子特有の「お”ーーーー」みたいな声で叫ぶわ、ハンドル回しまくりの、はちゃめちゃボートだった。笑いすぎて腹筋が痛かった。


この地図の、ほんの2センチくらいの範囲しか行けなかった。笑
帰りのJRに間に合うために。
水面とほぼ同じ高さにいられるのはなんだか気持ちいい
遊覧船だ
遊覧船もいいなー


乗っていた時間は多分15分か、もっと短かったかもしれない。でもだいぶいい思い出ができた、乗ってよかった。3人面白すぎた。ありがとう。
いつか必ず、もっと周りたい。写真とか撮ってね。でも時間ぎれ。

ここへ観光に来たら、ボートか遊覧船は乗るといい思い出になるな。なんか思い切ったことやってみるのが旅かもしれない。というか、旅の時くらいしか思い切ったこと、できないかもしれない・・・子供の好奇心についていくのが吉かもしれない。普段、踏みまくってるブレーキ、今くらいは緩めちゃえばいいじゃん、そう思えたボートの乱だった。



ちょっと早めに駅に着いた。我々と同じ列車に乗る人がこんなにいるのか!と驚いた。待合にいっぱい。大沼公園、ちゃんとたくさんの人が訪れているんだと嬉しくもあった。

乗車時間。ホームへ。(帰りは大沼駅→仁山駅→新函館北斗駅→→→函館駅となる。)

来たよー!キハ40か!こんにちはーー!
一両に全員はいるのかしら??いっぱいいるよ
車窓から


大沼駅にて。レッドベアー2台!!!


少し暗くなったかな

ここからは行きの時とは違う、特急が通る方の函館本線のルート。北斗に乗ると通過していく「仁山駅」を初めてまともに見た。

ええええ!!仁山駅の佇まい、良すぎないか???

(元々は昭和11年に信号場としてできた。終戦後、疎開者がそのまま住むようになったり入植した人たちで乗客が増えたことで、仮待合室や仁山高原ハイキング道路を作るなどして盛んになり、仁山駅になった、ようだ。)

なんて素敵な駅なんだろう!キラキラ光って見える。これは驚いた。(特急北斗で毎回通っているのに)気が付かなかった・・・撮り鉄と思われる方が写真を撮っていた。でも、ここは利用者はいるのか??いてほしい。無くならないでほしい!

この記事を書いている時に知った、反対側は2021年にできたというキャンプ場があると。知らなかった・・・この駅の裏側にはホテルと温泉もあるようで。。

とにかく、この仁山駅、だいぶ素敵だからこのまま残っていてほしいな。


お次はこちらの駅

新函館北斗駅。あのガラス戸の先が新幹線のホーム。

楽しかった。時間はなかったけど、だんごも食べたし、ボートも乗って、これまた大冒険だったねぇって笑った。よかったよかった。
またキハ40に乗れてよかった。

ガタンゴトン

駅に着いて、、、、その後、親戚のところへちょっと顔を出してみたり、猫に触ってみたり。色々用事も済ませて、

帰宅。

ただいまーぽち

のーんびり待っていた。3人で駆け寄っていく。大沼行ってきたよーとかお水飲んでるー?とかわらわら。お座り!って言ってからおやつあげるのが楽しくて、何度もやってるし、お散歩でリードも持ってるし、少し信頼関係できたかな。ぽちも全然抵抗がないらしい。そもそも噛み付くから近寄るなと言われているけど。。。
そんな感じで近くでしゃがんでいたら、いきなりぽちが、、

楓のおでこを舐めた。

顔を横にして。ゆっくり舐めた。おでこを。。。。。。。
ありとあらゆる人を噛みまくってきた猛犬が。。。

!!!!!!!!!
黄色い声が出た。私と母。
「今!舐められたね!!!好きだってことだよ!!!!!よかったねぇぇぇぇ」

今のは、間違いなく「好き」っていう意味だ。ただ舐めたんじゃなくて、気持ちが見えた。ぽちにもまだちゃんとそういう気持ちあるんだね。そうだよね。
楓を好きになってくれたんだな、友達になってくれたんだな・・・・・全く感情見せないぽちだけど、、、ありがとう。。。ぽちはもう14歳。ぽちにとっても、楓は最初で最後の友達なんじゃないかな。。ちょっと切ない。。それでも友達ができたなら良かったよね。ああ嬉しい。猛犬だったけど、優しさを見ることができた。
本当は優しいんだよね、ちょっとそれがうまく出せなかったり、カッとなることが目立っちゃったりするから・・・。もし優しくないなら、とっくに楓は噛まれているだろうし。舐められた楓は、ちょっと恥ずかしそうだった。

明日、私たち帰っちゃうけどね、また必ず来るから元気にしててね。それまで匂いは忘れないでいてほしいな。。


家に入って、少し休んでから、母と楓がぽちの夕方のお散歩へ。私はばあちゃんと二人で晩御飯の支度。
いなり寿司を一緒に作った。その時間が特別に感じた。一緒に料理できてなんか嬉しいね。。。。。ばあちゃん、長生きしてほしいなぁ。。。少しずつ、忘れてくことが増えているみたいだった。孫、ひ孫、うちの夫の誕生日までも、前まで覚えていてメールをくれていたけど、今年は来なかった。どうやらみんなの誕生日、忘れてしまったらしい。いや、むしろ、今まで覚えていてくれて嬉しい。そしてすごいよ、誕生日を覚えてたことも、メールをうてることも。米寿なのに、差し歯一本だけで入れ歯じゃないのも、すごすぎるよ。今年もまたばあちゃんから届くりんご、楽しみだな。

「優しく照らす 古い水銀燈」をいつも探している


この日もまた、ご飯を食べて、溶ける前に高速お風呂。

母は寝るギリギリまで簞笥のお片付けをしていた。明日早い時間に札幌に帰るから。朝起きたら、使った寝具などを洗濯したり片付けたりしてから帰らなければいけない。
そして私も、朝、開店と同時に郵便局へ行って、もらった米10キロを自宅に送らないといけない、それが列車の時間結構ギリギリだから・・・・
プレッシャー。寝る前に全ての荷造りをした。

寝る前に、楓に、
「ぽちに舐められたね、おでこ。良かったね、好きなんだって、楓のことが」って言ったら、ちょっとうつむいて、てへ、って顔をしておでこを触った。
ぽちも、君も、かわいいな。。。。



とてもいい一日を過ごした。
ばあちゃんちのなんか特別な匂いのする布団に、溶けた。



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