たそがれ について。
(何度も下書きに戻して書き直してを繰り返してしまいました…)
(音楽のコアな話を暑苦しく
綴ります、すみません)
LOST IN TIMEの
「誰そ彼」という
曲のことを書きたいなと
思いながら何ヶ月も経っていて
そこまでしても書けないのなら
書く必要はないなと思っていた
けれど
この前の記事で
金木犀、フジファブリック
と言うワードがくれた出会いがあり
こういう歌があるんですと
コメントで
少しだけお話しさせて頂きました。
上手く書けないことも。
でもだからこそ
お伝えしたいなぁと
早く書きたいなぁと。
そして
「早く秋が来て」
という
ベーシストの彼の
つぶやきも聞こえたので
やっぱり頑張って書きたいと
書いておきたいと思いました。
完全に秋になる前に
秋が終わって冬になる前に。
夏の終わり頃の曲だから。
昨日、LOST IN TIMEを
知らないと仰っていたので
少しだけ
ご紹介させて下さいね。
簡単に
LOST IN TIMEとは
ベースボーカル(アコギ、ピアノ)
海北大輔
ドラムス大岡源一郎
ギター三井律郎(THE YOUTH)
の3ピースバンド。
2002年デビュー。
初期の頃に色々ありました。
色々あったのですが
時に置いていかれそうにも
なりましたが
圧倒的なメロディーの良さに
毎回曲が出るたび感動して
やっぱり最高だなと
そう思ってました。
バンドセットだけでなく
アコースティックの高い表現力も
あって本当に魅力の多いバンドです。
こういった例えも。
切れ味抜群の褒め言葉です。
びっくりします、才能がすごくて。
ベースも相当素晴らしいです。
目の前で見た時聞いた時
頭真っ白になりました。
存在感が半端じゃなかったです。
そして、このコメント。
何度読んでもぐっときます。
もっともっとたくさんの人に
触れて欲しい
聞いて欲しい音楽です。
LOST IN TIMEは
今現在は活動休止中です。
驚くほど、無言を貫き2年半以上。
いいんです、それで。それが。
バイクとソロキャンプで
自分を見つめている
大切な時間を過ごしているのだと
思うので。
いつだって
いくつになったって
僕らは迷子なんだよ
みたいなこの展開が
「らしく」て嘘偽り無くて
信頼できるなと思えます。
そしてどんな変化があっても
紆余曲折あっても
間違いなく良い曲を作っている
ということだけは
ずっと変わらない
本当に素晴らしいバンドだと
思います。
星は見えなくても私の中では
キラキラに光っています。
誰よりも。
ただ、わかったようなことを
書いてはいますが、
私は10年ほど、なぜか
新譜を追っていなくて…
不思議なことに
活動休止中に再燃し
改めて掘り下げることになった
その先で
このnoteも始まった感じです。
話を戻しますと…
誰そ彼という曲の話でした。
2013年発売のアルバム
「LIFE IS WONDER」
このアルバムの最後の曲が
「誰そ彼」(たそがれ)。
ここの歌詞
メロディと一緒に聞くと
込み上げるものがあります。
紆余曲折あって、あって、
時は流れ、様々なことを
経験をしていったその先に
年をとることも悪くないな、と
歌った。許せた。受け入れた。
これが聞けた時
ものすごく嬉しくて
なんだか安心しました。
活動の中で色々あった
色んな考えを
もっていただろうけれど
もう大丈夫だなと、心のどこかで
そう思いました。
メロディも
ギター、ベース、ドラム、ピアノ
全部大好きな曲です。
そして、もう一つ
この曲の中に大切な部分があります。
この若者のすべては
フジファブリックの曲です。
(フジファブリック側に了承を得ての
歌詞だとご本人談)
なぜ歌詞にその歌が
出てくるかというと
弾き語りの旅に出た時に
見かけたそうです。
そこから2年後。
これが歌になります。
「誰そ彼」は黄昏の古い書き方。
その意味は
夕暮れ、夕方、薄暗くなって向こうにいる人が識別しにくくなった頃。
「誰だあれは」と
思うような状態(暗さ)のこと
らしいです。
古文辞書的なものによると。
歌詞にもあります。
駅前の少年が歌う
決して上手くない若者のすべて。
きっと色んな想いがあって
歌に残しておきたかったのかと
想像すると
よりこの歌にぐっとくるものが
あります。
「どうにか」
というところからも
強い気持ちが感じられます。
この君というのは
かつての自分自身のことを指している
のかなと思って聞いていましたが
もしかすると
あの少年のことなのかな…と。
あくまでも想像ですが。
「君」が誰を指していようとも
とにかく素晴らしい歌詞です。
このアルバムは2013年発売。
同じ年にもう一枚出しています。
「( )トラスト オーバー サーティー」
この2枚のアルバムは
"仲間の年にしたい"と思って作ったもの。(歌詞カード内に記載)
同年代のバンド仲間に楽曲提供
してもらったり、
歌詞や曲を共作してつくられた
アルバムです。
だからこそ、この曲を
アルバムにおさめたかったのではないかなと勝手に思っています。
志村さんとは同い年、同年代なんですね。
私はちょっとわからないのですが
きっと志村さんと繋がりが
あったのだろうなとも思います。
(大昔に対バンしていた形跡はネット上でありました。)
「誰そ彼」というタイトルの意味。
「誰」「彼」
ここでいう彼はあの少年のことかもしれないし、
もう会えなくなってしまった彼のことかもしれないし
誰はまだわからない明日の自分のことかもしれない。
(勝手な想像ですあくまでも)
そう思うと
より一層、好きだと思いました。
この曲が。
「誰そ彼」が入っているアルバム
「LIFE IS WONDER」は
最高に良い楽曲、アレンジ、
そして最高に"良い声"の作品です。
スピッツのデビュー時からの
ディレクター
竹内修さんもこのように仰ってました。(竹内修さんはLOSTの重要な3枚のアルバムに関わっています。)
このアルバムの歌詞カードには
海北さんの"想い"がたくさん
詰まっていて
全ての曲に解説もついています。
そういう意味でも特別過ぎる一枚。
どのアルバムも良いのですが
このアルバムは
「これまでの紆余曲折の歩みを
全部大きく包み込んだ作品」
みたいだなぁと思っています。
ドラマの最終話みたいな。
「全部解決してはいないけど、
でもそれもそれで、いいよな」
みたいな。
そして次のアルバムが
新たに始まっていくような。
(2015年発売「DOORS」は超名盤。
衝撃的なカッコ良さでした。飛び上がりました、名盤過ぎて)
下にMVを貼り付けますが
このMV、すごくいいんです。
LOST IN TIMEはMV少ないのですが
すごくいいです。
海北さんが
ベースを弾いたり
ピアノ弾いたり
走ったり
みんな浮いたり
角度も切り取り方も
色も場所も好きです。
ご本人しか出ないので
情報量少なめで
目と耳と心にすっと馴染みます。
思うまま書き綴ってしまいました。
雑ですみません。
そして
やっぱり長くなってしまいました。
でもやっと書けました。
インタビューなどの引用から書くと
いいですよとの助言
ありがとうございました!
伝わりましたでしょうか?
伝わっていると、いいな。
(書いてみたら
フジファブリックのお話
薄かったですかね、、
ごめんなさい…)
書くきっかけをくださり
ありがとうございました。
今年の長かった夏。
(そちらはまだ暑いのですか?)
空には秋雲。
行き合いの空。
今夜はスーパームーン。
秋の大きなピカピカの満月
見えると良いなぁ。
読んで頂きありがとうございました。