
DXの思考法 西山圭太著 冨山和彦監修 の読書メモ
コンウェイの法則
コンピュータのシステムを設計しようとすると、その構造は開発者の所属する組織とそっくりになってしまう。
システムの構造つまり、アーキテクチャが組織の構造を規定してしまうらしい。
AIにおけるデジタル化とは、現実に起こっている生の現象を要素に分離して、レイヤーに分けて重ね、レイヤー毎に判断し、導き出されたそれぞれの答えを統合すること。
プラトンのイデアに該当することを(赤い三角形のイデアとか)複数使い、それぞれ考えて、それらの答えを整理して、まとめて最終的な解答を得ること。
デジタルにおけるレイヤーとは、イデアという仮想を思考の立脚点にすることで、抽象化の違和感をなくした。
アーキテクチャ
1.システムに関するもの
2.ソフトウェアに関するもの
複雑なcomplexであり解がない場合。 例)アポロ計画
complicatedであるが解ありの複雑な場合。例)パズル
complexの解決を目指すには異なる分野の専門性を組み合わせるしかない。それではどうするか?
課題から考えるしかない。解決策から考えてはいけない。それが型を破ること(ブレイクスルー)につながる。
AIのアルファ碁は勝利の全パターンをしらみつぶし的に探っているわけではない。アルゴリズムという、勝ちそうな手順を探る方法で、出来るだけ早く良手、計算結果を見つけようとしている。
マクロ的な質的なパターンの学習。勝つことの因数分解。
アルゴリズムで動いていない会社はスマートビジネスではない。早く計算結果にたどり着く仕組みになっているかどうか。
ビットという概念 01で処理すること。
それまでは、ギアを用いた計算機という機械を、電気信号の回路にすることができた。
1945年 万能計算機 コンピュータの誕生
思想は抽象化と一般化のこと。単純な仕組みを作ると、全てができるかもしれないという考え。
暗黙知と形式知
言語化の有無で区別できる考え
ディープラーニングとは、パターン認識技術が可能にした。特徴量を使う。我々は世界中の全てのネコを見てから、ネコをネコと認識するのではない。
ニューラルネットワーク
神経系のようなもの 入力を多層のレイヤーに入れ、レイヤーどうしのつながり具合を学習させる。各層ごとの中間解を学習して、素早く最終解にたどり着く仕組み。
写真 視覚 画像から受ける印象を分析して判断している。視覚による経験、その経験を構成している質を分析している。
コンピュータが得意なのは、ありうる全ての選択肢を網羅しチェックする能力。
基本的なことがわからないと何もわからない。そして、基本的なことが分かるとなんでもわかる。
アルゴリズムとは、コンピュータが計算する「手順」のこと。アルゴリズムをコンピュータ言語に置き換えたものを「プログラム」という。アルゴリズムとは「二次方程式の解の公式」に該当する。アルゴリズムは唯一の解法ありの場合に有効。
ヒューリスティックは解法なしでより良い解法に近づくこと。ヒューリスティックとは達人のカンによるおおよそ正解に導く直感的なもの。
コンピュータを指令するプログラムをソフトウェア
ソフトウェアに指令されて動く機械をハードウェア
インターネットは送信側と受信側のインターフェイスの一致が必要。そのルールをプロトコルという。
ニュートンは絶対時間と絶対空間があることとして、天体の軌道と運動があると考えた。
アインシュタインは宇宙空間には絶対時間はなく、時空間は場所により異なる、相対性理論。
形質転換(トランスフォーメーション)
従来の延長線上にはない変化のこと。
DX デジタルトランフォーメーション
デジタル技術で過去の仕組みが跡形もなく完全に変化すること。
デジタライゼーション
単なるデジタル技術の活用
製造業の工場には2種類しかない。
組み立て加工型かプロセス管理型
nから1 部品から1つの製品
か
1からn 材料から多数の製品
ネットフリックス社
ノールールズ・ルールズ(わが社にはルールがないというルールがある。)スタープレイヤー超優秀な社員だけを残す。そして高待遇。 自助。 自由と責任。 経費と休暇は自己判断で可能。
イノベーションを目的とするならば、社員をルールやコントロールで縛るのではなく、コンテクストにより会社を引っ張るように。