見出し画像

美容師アシスタント極貧生活。どう乗りきった?節約術3選

美容師のアシスタント業。
手取りが低く休みも少なく、ハードな仕事というイメージが多いのではないでしょうか?
私もアシスタントだった十数年前は、お金も時間も無い時代を長く経験しました。
現在もやりくりに苦しむ美容師さんは多くいるはず。
そこで今回は当時を振り返り、極貧生活をどう乗りきったか、自分の体験を元にお伝えします。



アシスタント時代の1ヶ月の収支

かなり前のことなので正確では無いのですが、
思い出せる限り書き出してみました。

【収入】
・手取り約130000円

【支出】
・家賃45000円
・水道光熱費10000円
・通信費8000円
・食費25000円
・日用品代5000円
・飲み代 20000円(もっと使ってた気もします、、)
・趣味代 10000円
・被服費10000円
・ウィッグ代∞円

月の手取りが約130000円なのに対し、支出が133000円。
ざっくりですがこの時点で3000円の赤字です

更に見ていただきたいのがウィッグ代∞円。

当時は練習で毎日ウィッグを切り込んでいました。
1台3500円くらいだったでしょうか。
それを15台くらいは毎月使っていたはず、、、

もちろん払える訳もなく、毎月あらゆるところからお金を借りて少しずつ支払う日々。
借金を借金で返すようなアシスタント時代を送っていました。


美容師アシスタント時代実践していた節約術3選

そんな貧乏時代を前向きに乗り切るために、当時実際に私がやっていた節約術3選をご紹介します。

巷では様々な節約術に溢れていますが、特に「美容師だからこそできる」節約方法です。


①髪はアシスタント同士で染め合う

これは美容師さんならほとんどの方がやると思います。
営業後にスタッフ同士で髪を切ったり、カラーリングしたりするのは日常茶飯事です。
これが自然と美容室代の節約になります。
お客さんとして美容室に行くと5000円~15000円はかかりますから、出費はかなり抑えられるでしょう。
もちろん自己のスキルアップにも繋がります。


②退勤前にお店で頭を洗う

私が当時よくやっていたことなのですが(笑)

掃除・練習も終わりあとは帰るだけ!というタイミングで、自分の頭を洗ってしまいます。
シャンプー・リンス代、ガス代の節約になりますし、そのままお店でドライヤーで乾かしてしまえば、電気代の節約にも。

これが許されるかは正直美容室によると思います。
私は当時先輩が帰ったあとにこっそりやっていました。
シャンプーの使いすぎには注意ですよ!


③先輩とごはんに行く

最もお金がかかることのひとつに食費があります。
ここをなんとか削れないかと試行錯誤したのち、たどり着いたのが「先輩とごはんに行ってご馳走してもらう」でした。

こんなことを言っていいのかわかりませんが、こうでもしないと生活できないくらい当時はお金が無かったのです。

売上を多く上げている先輩美容師と時間を共有することで、身になることはとても多いです。

奢って貰うなんて申し訳ない、、、と思う方も多いかもしれません。
その分、自分が先輩という立場になった時に、自分の後輩にご馳走することで還元できるのではないでしょうか。


ほかにも私が実践していたプチ節約術はざっくりこんな感じです。

・お腹がすいたら寝る
・白米にお湯をかけて食べる
・食パン6斤で1日を過ごす
・お風呂は2日に1回
・台所の灯りだけで夜を過ごす


節約術というより極貧エピソードなのですが、こんな生活でもなんとか楽しく日々を過ごせていました。
スタイリストになりたい!という目標があったから頑張れていたのかもしれませんね。


今の自分が過去の自分に伝えたいこと

そんな極貧生活をしながらも、無事スタイリストになり、今ではフリーランス美容師として活動できています。
しかし「あの時もっとこうしていれば、もっと生活は楽だったのでは」と思うことが本当にたくさんあります。

今だから言える、過去の自分に伝えたいことを紹介します。
現在美容師アシスタントの方はぜひ参考にして欲しいです。

①収支を把握してちゃんと貯金する


収支を把握するなんて当たり前のように聞こえますが、出来てない美容師アシスタントはとても多いはず。
当時の私は全くお金の管理ができず、入った以上のお金を使ってしまいました。

安月給なのに貯金なんて難しいと思うかもしれませんが、美容師は急な出費が多い仕事です。
スタイリストデビュー間近にハサミを新調したり、コンテストに参加する為にかかる費用だったり、、、
いざという時の為に、できるだけ資金は貯めておきましょう。

②節約もしつつ、思いっきり遊ぶ。遊ぶのも仕事!

美容師は遊ぶのも仕事です。

仕事終わりに同期と飲んで美容について語り合う。
貴重な連休に思い切って旅行に行く。
たまには高くて美味しいご飯を食べる。
とびきりのおしゃれをする。

色んな経験が、自分が作るヘアスタイルに活きていきます。
節約もしつつ、遊ぶときは思いっきり遊ぶことで、自分の感性をどんどん磨いていってほしいです。



美容師は自分の手で人を喜ばせる事ができる素敵な仕事です。
「他業種の友達は休みが多くて楽しそう」
「手取りが低くて生活が苦しい」
などの理由で、アシスタント時代に辞めてしまう美容師は後を絶ちません。

個人としては、諦めたらもったいない!の一言に尽きます。

私自身、当時は何度も辞めたいと思いました。
今はフリーランス美容師として仕事ができて、続けてきてよかったと実感しています。

貧乏エピソードは必ず未来の笑い話になります!
前向きに乗り越えていきましょうね。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?