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肺炎でも間質性肺炎って何?

間質性肺炎は肺胞間の間質と呼ばれる壁の部分に炎症が起こる肺炎の一種で、肺の末端のぶどうの房のような肺胞を取り囲んでいる壁(間質)に炎症が起きる。その炎症部分を修復する過程で線維化が起こり、間質は厚くなり肺が縮む。呼吸困難が強くなる炎症を引き起こす原因は「じん肺」「薬剤」「放射線」「カビや鳥に対してのアレルギー反応」「膠原病」などさまざまで、原因が分からないこともあり病気ですが、芸能界では美空ひばりさんも間質性肺炎による呼吸不全で、上岡龍太郎さんも肺がんと間質性肺炎のため亡くなっいるようです。最近では八代亜紀さんも膠原(こうげん)病の一種で指定難病である抗MDA5抗体陽性皮膚筋炎と急速進行性間質性肺炎を発症し病名を聞くことになりました。胸部Ⅹ線で肺気腫に見えるが、実は間質性肺炎、あまり一般では聞きなれない病気ですが、いまだに多くの方が命を落とされている病気です。基本は肺の組織を一部取って検査を行う必要があるようです。
肺の組織で間質性肺炎の診断を受けた方の肺組織像ですが、肺の組織では胸膜直下からその近傍の肺組織で、肺胞中隔のリンパ球、形質細胞を主体とした慢性炎症細胞浸潤と繊維化によるびまん性肥厚を認め、間質には軽度のリンパ濾胞形成も見られており診断には専門の知識が必要で今後はAI診断の利用も有益な領域であると考えられますね。紫曜。


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