
酸素飽和度(サチュレーション):吸入気酸素濃度(エフアイオーツー)
PaO2:血中酸素分圧(Torr) SPO2:酸素飽和度(%)
100 98 (肺胞気)
90 97
80 95
70 93
―----------------酸素吸入開始の目安
60 89
50 83
40 75 (静脈血)
27 50
鼻カヌラ 単純マスク 貯気バック付マスク
酸素流量(L/分) 吸気酸素濃度(FiO2)
1L 0.24
2L 0.28
3L 0.32
4L 0.36
5L 0.40 0.40
6L 0.44 0.50 0.60
7L 0.60 0.70
8L 0.80
9L 0.90
10L 0.99
通常、医師が酸素投与を開始する目安として、酸素飽和度90%
以上を目指します。なぜなら、血中酸素分圧が60Torrを切ってしまう
と体の組織への酸素供給が不足してしまいます。室内では、
吸入酸素濃度(FiO2)が21%ですが、1Lあげると24%、2Lで
28%、3Lで32%と酸素飽和度や呼吸困難の症状に合わせ吸入酸素濃度を上げるように指示します。また、酸素飽和度はヘモグロビン乖離曲線
で分かるように、体温(熱がある、低体温)、貧血(血が薄い)
などの影響があるため、あくまで一般の方、医療者が治療の目安として
使用するため、症状:苦しい場合は酸素流量を、先ほどの吸気酸素
濃度を目安として投与、また、流量が多いまま鼻カヌラにすると鼻が乾燥して鼻血の原因となるため、口に差し替える、マスクに切り替えるなどして
健康管理を行う、酸素は低酸素は生命に影響があるが、抗炭酸ガス(CO2ナルコーシス)血症は、換気不全であるため、すぐに生命に影響は与えない、以上を理解して在宅酸素療法(HOT:ホームオキシジェンテラピー)
を行うことが大切である。