伊月一空の心霊奇話 ーそのいわく付きの品、浄化しますー 第23話
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第2章 死を記憶した鏡1 念願の一人暮らし
姿見の前で持っている服をあて、何度も着ては脱ぐを繰り返しながら、デートに着ていく服を選んでいた。
「やっぱり、こっちの白い花柄のワンピの方がいいかな。でも、これだと気合い入れすぎのような。だったら、デニムのパンツ? いやいや、確かレストランを予約してくれたって言ってたから、いくら何でもラフすぎるか。普通に紺のスカートにブラウス。ちょっと堅苦しいかな。うーん、何着ていけばいいのかしら、どうしよう悩むわ」
うー