ガーシーさんの発言をきっかけに落語家とは何かを考える

落語家とはどこからどこまでを言うのか、プロの落語家とは何か。

1.プロの師匠に入門しなきゃプロではないのか
→落語家第一号には師匠はいない

2.協会などの団体に属していないとプロではないのか
→所属してたって給料もらうわけでもないし、資格をもらえるわけでもない

3.稽古してもらった落語をやってお金をもらったらプロか
→CDで覚えて独演会をやってる俳優さんもいる

4.落語以外の仕事を他にしてなかったらプロか

5.修行の必要があるか
→修行といっても様々で、住み込みもいれば師匠に半年会わない人もいる

6.三遊亭や柳家という名前がプロの証か
→寄席に出てる人で1人しかいない亭号の人もいるし、自分で作った人もいる

7.高座をすっぽかしてしまう夢を見たらプロか
→ちびっこ落語家でも見る人いるだろう

8….

4の近辺に突破口がありそうだ。家賃収入があったりラジオ番組をやってる仲間もいるが、それはさておき、落語で食っていくと決めたらプロ、食えない時期はバイトとかをしても「落語家がバイトしてるんだ」との意識ならプロ。修行してなくても師匠がいなくても、本人が「俺は落語家だ」と思えば落語家ということが言えそうだ。極端に言えば落語の収入が0円でも確定申告のときの職業欄に「落語家」と書くならプロの落語家といえるかも。風間杜夫さんや高田文夫さんは職業欄に落語家と書くだろうか。書かないと思う。

あ、議員さんをやってる先輩もいるなあ。プロの落語家って、ほんと説明が難しい…。

アナウンサーから女優になる人、AV女優からタレントになる人、プロレスラーからアイドルになる人…いろいろあるなあ。

師匠につかなくても独自にやれるならどんどんやったらいいと思う。もちろん、定席の寄席に出られるか、国から賞や勲章をもらえるか、その辺は話は別だし、伝統の色香をまとった落語にはならないだろうとは思う。が、そんなものは寄席に来たことない1億人の日本人にはわからないことだろう。


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