「マナーって難しいよね。」「まーな。」
寄席や落語会に初めて来たっぽいお客様が増えているようだ。とてもありがたい!が、それはイコール落語や寄席に似つかわしくない行為やリアクションが見られるってことにもつながる。そこに関連してか、一年以上前の目安箱についてのポストが拡散され、私はまたいろいろ考えたのだ。
お金を払って貴重な時間を費やしている落語ファンの方は少しでも良い環境で楽しみたいのですから、マナーの悪い人には寄席に来ないでほしいって気持ちは当然だと思います。そういうご常連のお気持ちはおかしいと思わないです。
芸人が個人的に「マナーの悪いお客さんあるある」の動画を出したりするのはその人の裁量。バズって売れても嫌われてもその人のことですもんね。私個人もマナーは守ってほしいし、気持ち良く喋りたいです。携帯が鳴った話とかをまくらですることあります、はい。
寄席小屋は自分チですし、もちろん商売ですから、酷いマナー違反を指摘しても理解いただけない場合などは出入り止めやお帰りいただくなどの対応もありでしょう。これもその寄席の裁量ですから、緩いとこや厳しいとこなどそれぞれです。
社団法人落語協会としては、新規のお客様や楽しみ方がもう一つしっくりきてない方をネタにしたり茶化すようなことはしちゃいけないと思います。以前に目安箱に書いたことと重なる部分もありますが、新規の来場者もご常連もどちらも大事にしなくてはいけない。当たり前のことですね。オミクロン株でも知ってることです。寄席文化や落語の良さを広めるのが社団法人としてのかなり重要な目的のはず。広めるってことは新規の方がご来場になること。それを茶化したりネタにするのは矛盾してますよね。落語協会の中には寄席に遅刻したり噺を間違えたりする芸人もいます。私もあります。孫が遊びに来てるからって理由で早い時間に出番変更して帰っちゃう人もいます(←本当のことを書くと差し障りがあるので、作り事です)。自分たちには甘くお客さんのマナーにはうるさいって……私の所属している落語協会はそんなに傲慢な団体だったかなと寂しくなってきます。
常識とかって人によって違いますし、まして寄席小屋や会場によって環境や厳しさも違います。マナー違反にはその都度対応していくしかないのでは?どうですかー?