小箱の中の思い出
こんばんは。
突然ですが、私には集めているものがあります。
【チケット】です。
最初から集めよう、と意識していたわけではありません。
あるとき、旅行から帰ってきた際に
このチケット可愛いからとっておこう…
と、たまたま家にあったお菓子の小箱に入れてみたのが始まりです。
それからどこかにいく度に、なんとな~くチケットをとっておくようになりました。
集まってくると、愛着が湧いてきます。
この時はあの人と行ったなあとか、もう潰れてしまった美術館(イムズの三菱地所アルティアム。よく通っていました)を思い出して懐かしくなったり…。
最近知った単語があります。【エフェメラ】というものです。
エフェメラは【一瞬の美学】と言われ、過ぎ去った過去やその時の空気感を残した貴重なものとして評価されており、時に芸術や歴史の一部となることもあります。
何気なく街においてあるリーフレットや可愛い喫茶店のカード、旅行先から自分宛に出した絵葉書もすべてエフェメラのひとつです。
物は年月と共に劣化していきますが、当時の思い出や受け取った瞬間の感情は色褪せません。当時の記憶のままその中に閉じ込められて、時間がたつほどに熟成します。
なかなか捨てられないのはそのせいか…。
価値のないものに価値がうまれていくのが素敵だなと思います。
そう考えると周りに無駄なものなんてないのかも。
そんなことを考える夜でした。
それでは失礼します。
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