崖っぷちOLの本棚紹介「パワー」（ナオミ・オルダーマン）
祖師ヶ谷大蔵のブックショップトラベラーにて、
ひっそりと、売れない棚主をやっております。
主に働いている女性向けに、小説中心で置いてます。
この本はまだ棚には並べていないのだけども
ぜひ流行ってほしいので紹介。
女性は優しい生き物だなんて、誰が言ったの？
「パワー」（ナオミ・オルダーマン）
女性たちだけが手から電撃を放てるようになった。ピリッと程度から、人が死ぬくらいまで。
令和はSNS時代（いやアメリカの話なんだけどｗ）、この現象はすぐさま地球上に知れ渡る。
男性たちは、もう力でねじ伏せることができない女性のことを恐れ、
女性は男性をみるみる圧倒していくと。
暴力。理不尽。火事。おやじ。（リズム感の勢い
虐げられる男性に同情する女性もいるけど、
男性と一緒に戦うわけではなく、
「私はあなたの気持ちも分かるよ」という、強者独特のウエメセ。
でも簡単には構造は変わらないんだよ、
だって女たちが結託して世界中の権力持ってるから。
女性だって、力があればこんなもんよと。
女性は優しい生き物だなんて誰が言ったの？
男性にとっては目を覆いたくなるようなディストピア物語かもしれないな。
でも、この物語で起きてること、男性と女性をひっくり返してみたら
あら不思議、日々のニュースで見ているような世界でした。
で、こっちはディストピアではないわけですか？
一般ウケはしなさそうな気がしてなんとなくまだ棚には置いておりませんが
今度しれっと出してみようかなあ。
今の棚はこんな感じになっております。
読・カツセマサヒコのススメ！
”エモい”を書かせたらこの人だな～。
わたくしの虎の子「ブルーマリッジ」は
ありそうでなかった？寒色系のエモさ（伝われ）で大人向け。
あ、この写真を撮ってから「パレード」（吉田修一）はお買い上げいただいたので、今は陳列してないな。
あれ猛烈に後味の悪い小説なのだが、買った方の好みには合っただろうか…どうか崖っぷちOLの本棚を嫌いにならないでほしい…
基本的には相変わらずさっぱり売れませんので、
１０月になったら「秋の夜長におすすめミステリー特集」とかにガラッと衣替えしようかなあ。
お店はこちら。基本的に火・水がお休みですm(__)m
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