出張回想録外伝⑦実録海外出張回想録スピンオフ編です！
◾️業界団体調査団にてアフリカへ
1989年11月に通産省(現経産省)・外務省の支援を受け当社も加盟している工業会のアフリカ調査団に何故だか私が参加することになりました。
業界他社はベテラン揃いの一癖も二癖もある強者が参加しますが、当社は昨年初めてアフリカデビューをした若輩者の私が選抜されました。
私を推薦したのは工業会か？
これにはきっと何か裏がある？
◾️要因解析
毎夜毎夜、情報収集とかこつけ商社とつるんで飲んでいたことがバレたのか？
業界の集まりで諸先輩方を差し置いてアフリカ情勢を偉そうに語った仕打ちか？
またまた、
援助案件の入札において昔ながらの紳士協定を無視し好き勝手に札入れをし落札した仕返しか？
などなど、考えれば考えるほど様々な要因が頭を過りました。
◾️調査団の目的
過去ODA(政府開発援助)で日本との2カ国間無償援助にて機材供与されたアフリカの国々を視察し、現状把握と今後の課題について相手国政府関係者やJICA・JETRO・大使館と意見交換を行い途上国における今後の食糧増産援助のあり方を策定するという結構重いミッションです。
※帰国後に記者会見もあります。
◾️今回の調査対象国
エジプト・ケニア・スーダン・タンザニアの東アフリカ４カ国で、約1ヶ月をかけ視察します。各社毎に機材供与が近年で多い国が担当国となり、当社はケニアが担当となりました。
◾️事前準備〜出発前日
11月の出発に向けて事前に訪問先へのアポ取り等を含む行程や現地でのミーティング時のQA集などなどを担当会社が作成しなければならなく、7月頃から担当商社・現地法人との調整・準備に追われました。そして、工業会・行政や業界の皆さまと数回にわたる打合せを終えて、出発の11月を迎えました。
今回の調査団は工業会常務理事長(元官僚)を含むタレント揃い7名のメンバーです。
出発前日には関係省庁・プレス・業界幹部が集まり、昔ながらの壮行会が成田のホテルで盛大に開催され、計り知れないプレシャーを感じました。
◾️いざアフリカへ
昨年の出張時は、南回りで航空機を乗り継ぎ乗り継ぎでのアフリカ入りでしたが、今回は北回りパリ経由でのアフリカ入りです。ちなみに帰りはフランクフルト経由での帰国となります。
些細なことですが行き帰りともに、
“憧れの北回り”やはり嬉しいです！
成田空港では特別待合室的なラウンジに案内され、そこで出国手続きを済ませてマイクロバスで航空機まで移動。セキュリティチェックや出国手続きが並ばずスイスイ！
何から何まで違う〜！
公のミッションなので待遇が何だかランク違い！やはり私は場違い？
驚き連発で機内へ、
成田よりエールフランスに乗りシャルル・ド・ゴール空港へひとっ飛び！
シートはもちろんビジネスCクラス、
フランス国営航空会社なので、
美味しいシャンパン飲み放題！
美味しいチーズ食べ放題！
美味しいカスクートかじり放題！
生きてて良かった！ 幸せ！
映画を見ながら飲んでは食べ、食べては飲みを繰り返しパリに到着しました。
今宵は乗り継ぎ便が無いので(乗り継ぎが出来ない便を予約)、仕方なくパリで一泊し、明晩遅い便でカイロ/エジプトに移動します。なので、丸一日はパリでフリーです。こんな出張がしてみたかった！
皆さんはコレがふつうみたいでした、、
◾️パリでのひと時
早朝ホテルで軽めの朝食を取り早速シャンゼリゼ通り、凱旋門、ルーブル等定番の観光地を駆け足で終え、頼まれていたバック諸々を買うために高級ブランドショップへが立ち並ぶサントレノ通りに行きました。
「馬と馬車と従者」がロゴマークのお店にはこの時代、多くの日本人観光客がワンサカ押し掛けており、店内はまるでバーゲン会場のようにごった返していました。
私が店員と話をしていると、いきなり背後から「にいちゃん、言葉喋れるならコレとコレを買うからマケテと言うて！」と大阪弁のオバチャンに襲撃されたした。同じ関西人でもあるので無碍にもできず、値引きするはずは無いと思いつつ、オバチャンのご要求を店員に伝えていると、何処からともなく関西のオバチャンが湧き出し、次から次へと店員と応対をする羽目になりました。
コレは最悪のパターン！
自ら地雷を踏んでしまった！
関西のオバチャンを甘く見ていた！
俺はツアコンではないよ〜！
応対の途中に隙を見て速攻で自分買いを済ませ、関西オバチャンの囲みを突破しお店から脱出しました。
すごかった！拉致されそうだった！
恐るべし関西オバチャンパワー！
HERMES本店＊サントレノ通り
アフリカに入る前のひと仕事・試練を終え、凱旋品を抱えメトロでホテルに戻りました。
その夜ミッションの皆さまと新凱旋門近くのビストロで、これからの無事を祈り軽めのディナーをし、シャルル・ド・ゴール空港へと向かいました。
外伝⑧へとつづく、、、、、、、