[アニメ感想] 小市民シリーズ 1期
前文
原作最終巻まで既読。
いまさらアニメ化するとは思いませんでした。
良い点
■「夏季限定」のストーリー
何気ない日常の連鎖の裏で起きている事件。そしてその更に裏では・・・という構成が最高。
もはや小説の中でもかなり好きな部類に入る作品。
ラスト2話の解決編は小説で読んだ時の感覚そのまんまで期待通りの出来だった。
それだけにあのモノローグで1期を締めくくってほしかった気はする。
■雰囲気
作画と劇伴どちらもこの作品に合っていて、良い雰囲気だった。
悪い点
■推理パート
推理パートの固有結界みたいな演出がイマイチだった。
もちろん推理モノである本作で動きもなしに推理だけしていたら絵が地味すぎることはわかる。
とはいえ固有結界は注意力をかなり絵に奪われるので既読の自分でも会話が頭に入ってきにくかった。
ましてや初見の人は推理部分が雰囲気でしか味わえなくなってしまったものと思われる。
推理部分もしっかりできた作品なのにもったいないと感じた。
同じ作者の氷菓はもう少し推理の過程が図や回想などでわかりやすくなっていた記憶。
ただこの作品はオシャレに大分寄せていたので、氷菓のような演出をしたら浮くのも事実。
結論あまりアニメ化向きの作品ではなかったのかなと思う。
■「春季限定」
原作からして著者の作品全体で見てもだいぶイマイチな作品なのでやっぱりイマイチ。
これといい氷菓といい、1作目がイマイチだとほかの人に薦めにくくて困る。
2作目以降は面白いんだけどなぁ。
総評
評価が分かれそうな作品。
正直ラスト2話を見るまでは悪い評価をつけようかとまで思っていた。
夏季限定の終盤を見るに、2期の大オチの解決編も期待できると思う。
ただそれ以外の小粒のミステリー部分がイマイチすぎる。
余談だが最終話視聴前にネットの感想を読んだ際、ラストの爆発シーンで瓜野が爆破されたと思っている人が一定数いるみたいで笑った。
さすがの小佐内でもそこまでしないでしょ笑
と思っていたけど実際見たらそう見えてもおかしくなくて二度笑えた。
春季☆4
夏季☆8
全体☆7