独立するということ ①決断

どんな場面でも、決断=トレードオフと言えると思う。
wikipedia には、トレードオフについてこう書かれている。

「一方を追求すれば他方を犠牲にせざるを得ないという状態・関係である。トレードオフのある状況では具体的な選択肢の長所と短所をすべて考慮したうえで決定を行うことが求められる 」

分かりやすい例でいくと、

今の彼氏と付き合い続けるか? or 猛アピールしてくる地元の男友達に乗り換えるか?

これも立派なトレードオフである。

当人の頭の中は双方のメリットとデメリットが高速に交差して、結論を出そうとする。人間は恋愛ともなると本当に必死。人類永遠のテーマである。

話を戻す。

今の会社で続けるか or 辞めて独立するか?

ノートを見返すと、こう書いてある。

何かの本かサイトを見たフレームワークを実践したのだと思う。

まず、選んだ道で将来どのような良い事と悪い事があるか書き出す。

①将来の良い面に対する感情

・会社からうるさいこと言われない。

・子供と過ごす時間が増やせる。

・自由に使える時間が増える。

・俺の人生は俺が決めるんだ、という喜びを味わえる気がする。

・人生を思いっきり楽しめる気がする。

②将来の悪い面に対する感情

・失敗したら貧乏生活が待っているかも。

・子供に不憫な思いをさせてしまうかも。

・そんな惨めになったら仲間がいなくなってしまうかも。

・若くもないし再就職できないかも。

次に、現在どのような良い事と悪い事があるか書き出す。


③現在の良い面に対する感情

・上司や同期、先輩や後輩など魅力ある仲間と時間を過ごせる

・数字、営業など様々な知識を習得できる(且つ給料も受け取れる)

・多少成績悪くても、毎月給料を受け取れるので生活に困る事はない

・会社のお金で海外出張できる

・社会的信用があるのでローンも組める

④現在の悪い面に対する感情

・やっぱり自分の会社でないので、色々とストレスを感じる

・人事は自分で決められないので、自分の望んでない仕事をやらされるかも

ここまで書いたら、最後に以下2点を考える。

A. 現在の良い面をどう残すか?

→上司や同僚とは退職後も付き合えるはずだ。何かあれば相談したり、相談を受けたりそういう人間関係作りをこれからもしていこう。

→給料は受け取れるという面は残せない。

だから、受け取れる内に並行してしっかりと準備をしよう。

 →いっそローン組める内にマンション買うか?

→財務や与信など、もう少し突っ込んで知識を得るために勉強してみよう。

B.将来の悪い面をどう回避するか?

仮に失敗して、再就職しようと思ったら本当に出来るのだろうか?

幾ら稼げるのだろうか?無収入だったらどれだけ生活できるのだろう?

→転職サイトに登録して、担当者に会って市場価値を聞いてみよう。

→生活するのに実際幾ら必要か計算してみよう。

→今から出来るだけ貯金をして、節約をして当面困らない位お金を持っておこう。

少しでも利回りの良い投資、貯蓄はないか?調べてみよう。

見れば分かる様に、僕の場合は(誰もがそうかもしれないが) 「お金」にまつわる不安がほぼ100%だった。なので言い換えると、独立してもしっかり稼ぐことが出来れば良いだけだ。仮に出来なくて失敗しても、一家が破産するまでの致命傷にならず、また起き上がる事が出来れば良い。

だから稼げる様に準備をしっかりして進めれば良いのだ。
それが出来ていないから迷ったり、不安になって押し問答になるんだ。

そういう気持ちになったのを覚えている。

そこで記述した通り生活必要経費を試算したり、貯蓄の目標額や事業に使える金額を定めたら一気に自分の中で具体化していった。

要するに、

抱えている不安は解消出来るのか?

解消するためにどんな情報が必要なのか?自分で調べて考えて動けば良いと思う。


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