アニメ『逃げ上手の若君』 馬の歩き方が変じゃない?
アニメ逃げ若、毎週楽しみに見ています。
逃げ上手の若君、第十一回、死にたがりと逃げ上手を見ました。
時行と狐次郎が二人で馬で移動するシーン、馬の足元が表示されたのですが、私はそこで強い違和感を覚えました。
馬が右の前脚を出した時、一緒に右の後ろ足を出し、左の前脚を出した時に一緒に左の後ろ足を出したのです。
私の記憶では、馬は右の前脚を出すときは、左の後ろ足を出し、左の前脚を出すときは、右の後ろ足を出す。つまりクロスした足を出すのが馬の歩き方のイメージでした。
というわけで調べてみました。
右の足を同時に出す歩き方は側対歩とよばれ、象やラクダなど体の大きな動物の歩き方だそうです。
左右の足を前後でクロスして出す歩き方は斜対歩と呼ばれ、非常に早く走ることができ、普通のサラブレッドはこの走り方をするそうです。
そして側対歩は速度こそ劣るものの、上下の揺れが少なく、騎上で弓を射るには有利だそうです。
さて、日本の古い馬は側対歩らしいので、今回の逃げ若に出てくる馬の歩き方が側対歩で有るというのは、私が調べる限り正しかったということになります。
今回、私はとても大きな学びを得ました。
それは、アニメなどを見て、自分の記憶とアニメの描写が食い違っているときに、アニメ側のミスだと決めつけず、事実関係を調べ自分の無知に気づくことができた。というものです。
自分の常識と異なるものを見たとき、普通は自分が正しいと思ってしまうはずです。
そういうバイアスに打ち勝って、自分が一つ賢くなれた。
知らないことは恥ずかしいことではないが、正しいものを間違っていると主張するのは、私は恥ずかしいと思う。
一度であれ、自分の色眼鏡に打ち勝てたことはうれしい。