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針金で遊ぶ/ミニチュアチェア作り(その2)

今回も作品作りのプロセスで、
ミニチュアチェア・シリーズのNo.6を取り上げます。
最初の写真は、例によって怪しげな造形ですが、
目指すのはスツールです。

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実のところ、前回紹介した作品より
こちらの方が先に手掛けたのですが、
どうにも仕上がりが気に入らなく、
結局のところ発表が後回しになったという経緯があります。
問題は脚の部分で、2枚目の写真は腰の長さを調整したものです。

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一応これで行こうとワイヤーの太さを上げ、
骨格まで仕上げたのが3枚目の写真です。

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写真では分かりにくいのですが、
脚の本数は4です。
ここまでくれば、通常だともうひとつ太いワイヤーを使った
最終モデルに行くところなのですが、
ここで手が止まってしまいました。
さらに、腰の長さの微調整をしながら
いくつか作ってみたのですが、しっくりきません。
理由は4本脚の接地が上手くいかないことで、
要は脚がカタカタしてしまうのですね。
この写真で見ると、一番奥の脚が少し浮いています。
矯正の方法はいくつかあるので試しましたが、
なかなか思うようにはなりません。
本来4点で支える(接地する)ためには、
4本の脚の長さが同じでなければいけません。
さらに上部の円形のワイヤーが波うたずに
平らになっていることも必要なのですが、
実際にはどちらもクリアーしていないのが実情です。
小さな作品を作る上では、誤差が1ミリあれば歪みますし、
2ミリもあればバランスが取りにくくなります。
なので、精密なミニチュアを作る場合は
切り出したワイヤーの長さを合わせなければいけませんが
そもそもそれを目指してはいないので、
誤差を承知で作るのが自分の作風でもあると、
半ば開き直っているのが実情です。

そこで4本脚に見切りをつけ、
3本脚に変えたのが4枚目の写真です。

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何と言っても3本脚はカタカタしませんので、
組んだ後の調整が少し楽になるのですね。
さらに脚を固定するためのワイヤーを足したものが
5枚目の写真です。

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その後、#24番の細いワイヤーで座面を作り、
完成したものが最後の写真です。
ちなみにモデルNo.5との差別化を図るため、
座面の形も少し変えています。

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いかがだったでしょうか。

それでは、また。

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