ドラムって、歌であり、そこから醸し出される色気なんだ、、、村上ポンタ秀一
僕のnoteでは、初めて日本人ドラマーをご紹介させていただく。
今回は、世界一、色気のあるドラマー、
「村上ポンタ秀一」さん。
ドラムという楽器が、リズムではなくメロディを演奏するものであり、叩くのではなく歌うのだということを、初めて体験させてくれたドラマーだ。
初めてその音を聴いたのは、例によってやっぱりビデオ(VHS)。
日本のパーカッショニストのパイオニア・斎藤ノブさんの「打楽器キングス」というビデオだった。
当時、僕は中学1年か2年だったと思う。所属していた中学の吹奏楽部の顧問の先生がとてもポピュラーミュージックに造詣が深い方で、打楽器専門家ではなかったが、自身でもたくさんの打楽器関連のビデオや教則本を所有しており部員にもそれを貸出してくれた。その中のひとつが「打楽器キングス」であった。
当時、その顧問の先生から「(ドラムが上手くなりたいなら)村上ポンタを聴け」とよく言われていた。
そのポンタさんが何者かは全くわからなかったが、その語感の良さから一発で記憶に残った。
しかし、僕は当時、ドラムセットの演奏にはほぼ興味が無く、むしろ苦手意識の方が高かった。両手両足を駆使するその複雑な演奏性について行けず、両手を駆使していろんな音を奏でるドラム以外のパーカッションの方が好みだった。そのため、上述のビデオについても、ポンタさんが出てくることはほとんど気を留めないで見ていた。
で、メインインストラクターの斎藤ノブさんが、いろんな打楽器を紹介しながら、ソロ、中島オバヲさん&田中倫明さんとのデュオ、トリオの演奏と進んでいく。当時の僕には、各打楽器の小技的な奏法とその音色が宝石箱を見ているように感じられた。
そして、ビデオの最後にドラムのポンタさんが登場し、ドラムとパーカッション3人でのアンサンブルでフィナーレである。
その、ポンタさんの登場シーンが、
ポンタさん「・・・なにやってんの???」
な、
なに?!この怖い人!!!
文字だと伝わんないですけど、喋りが浪花節(?)って感じでいちいち怖いです(ちなみに兵庫県出身)。
で、そのシーン・・・なにしろそのビデオを見たのが20年以上前で記憶がめっちゃ曖昧なんですが・・・ノブさん、オバヲさん、倫明さんの3人がスタジオで打合せ中に、たまたま隣のスタジオで仕事中だったポンタさんが通りがかりアンサンブルに乱入する・・・という体の寸劇だったんです。
そして、
ノブさん「(ドラムが)ただ入るだけじゃないっていうか、、、飾りじゃないっていうか、、、」
という、真剣なセリフに間髪入れずに、
ポンタさん「昨日の打ち合わせ通りやるのなwwwwwwww」
と、いきなりメタ発言。
あぁ、なんというか、怖いけどユニークでかわいい人なんだなぁと思いました。
そして始まった、そのフィナーレアンサンブル。
?!?!?!?!?!
ポンタさんのカウントで始まるんですが、「めっちゃ猫背で、ケンカを売るような姿勢(?)」で構えていて、おまけに照明も暗めで撮っているので、
めちゃ怖い!!!!!!!!!
ビデオ越しなのに、その緊張感が伝わってきます。
そして、
「(1)ア゛ーーーン、
(2)ア゛ーーーン、
(3)ア゛ーンアアッア、
(4)ア゛ア゛ア゛ンッ!」
な、
なんだ、このカウント?!?!
もうその時点で、「この人、いろいろおかしい(誉め言葉)」と思いました。
今まで聴いたことのあるドラマー(といっても中2?で吹奏楽漬けだったので聴いたことのあるドラマーったら部活の先輩とか近隣の社会人ドラマーくらいだった)と、全然全然全然全然全然全然全然全然全然全然全然違う!!!
「音を出す前から音楽は始まってしまうんだ」ということ、それが極めて重要であることを、中2なりにわかってしまいました。
その後、アンサンブルは、ユニゾン→8ビート→ユニゾン→6/8→ユニゾン→16ビートと展開していくんですが、今でもユニゾンのフレーズなんとなく覚えてますよ。
1回目が、
ドゥン、ドゥン、ドゥン、ウン、ドンドンー。
ドダンダンダンダドドゥンドドンッ。
ドンダンッ!ドンダンッ!ドダンッドダンッドダンッドダンッ、ダガドコドコドン。
ダン!ドッ⤴ドッ⤴ドッ⤴ドッ⤴ドッ⤴ドッ⤴。
2回目が、
ダンドゥンドゥン、ドドンダドゥドゥ、ガン!ガン!ガン!ドゥドゥンパ!!ドド
3回目、
(パンパランパンパパンパン、チー!)←ヤバイ
ドゥン!ドゥン!ドゥン!ウン、ドンドンッ!
ドダンダンダンダドドゥンドドンッ!
ダンドゥドゥンドンド、ウバラドスコスコ!
もう、なんにもポンタさんの説明になっていませんが、明日朝早いので今回はここで終わります!!!
寝るっ!!!おやすみィ!!!!