
ドラムを叩かないコアな音楽ファンがドラマーを解説すると・・・???その2
前回記事に引き続き、「みのミュージック」のみのさんの動画を見ながら、イトウの感想を書いていくよー。
に続いて・・・
【78位 Micky Waller】
俺は、この(Jeff Beck Group の Micky Waller脱退)後のね、Tony Newman のドラムの方が好きなんですが。まぁでも、良いドラマー。ハードロックの初期をね形作った人ですね。
・・・。
し、
知 ら な い っ っ・・・!!!!!
僕は、Jeff Beck については、Simon Phillips が参加し始めたくらいの頃をひと口ふた口噛んでるくらいで、ぜんぜん存知てないです。。。ごめんなさい。
しかし、Micky が Jeff Beck グループに参加したのって1968年あたりで、まだ「ハードロック」という言葉が誕生していなくて、その言葉の礎となった演奏をした人なので、ドラマーからはあまり注目浴びていないけれども、音楽史にとっては重要な人物なのだろうな。
Micky が参加した Jeff とのプレイを聴いてみたけど、まさにロック~ブルース~ジャズの狭間でロックが誕生するところぉ~~~~って演奏。
この頃のドラムサウンドって現代と全然違って、基本的にはビッグバンドジャズで使われているドラムサウンドをそのまま持ってきたような音色。全体的に大径のタイコを高めに張って、ドライなサウンド作り。Buddy Rich のプレイが、後のハードロックドラマーに絶大な影響を与えたのも当然のことだね。そもそも音楽ジャンルの境目が今よりなかったんだから。
で、Micky のプレイを聴いた感想(本当に10分くらいしか聴いてないけど!スマン!)は、「いぶし銀のブルースドラマー」っていう印象。
特別なにか凄いことをやっているわけじゃないけど、「ボーカルとギターがスター」というロックのオキテ(?)を忠実に守っている感じ。ただ、ロックというと、どうしても John Bonham のようなレイドバックしたヘヴィグルーヴを僕は連想しちゃうんだけど、Micky はどちらかというと全体的につんのめっていて、フィルインとかで結構ハシっちゃう。ここら辺のノリの違いが、当時を感じさせる(スウィングジャズドラマーのような前景ノリというか。)。
ちなみに、みのさんが言っている、Micky の後に Beck グループに加入した Tony Newman のプレイも聴いてみた。
タイコのサウンドはやっぱり現代に比べるとジャズっぽいけど、重いタイムフィーリングは Micky に比べかなり現代ロックサウンド寄り。僕の耳では、Micky よりも Tony の方が、タイム感もテクニックもフレーズのユニークさもかなり格上だと思ったし、好みだな。
【74位 Michael Shrieve】
ウッドストックの伝説的ドラムパフォーマンスとか、もうね、記憶に鮮烈に残っている人、多いと思うんですけど。ラテンとロックの橋渡しみたいなところでね、非常に大きい功績がある人。
ラテンロックで有名な巨匠 Carlos Santana の最初期活動のときのドラマー。
・・・。
・・・名前しか知りません。(チーーーーーーーーーーン)
お前本当にドラマーかよっ!ってくらい知らないなw
いやーーーーーーーーーーー本当にロック誕生~初期の頃ってほとんど聴いたことないんで、そういう音楽シーンで活躍していたホントにドラマー知らないんですよーーー。
まぁ、気を取り直して聴いてみよう。知らないのなら、今から聴けばいい。
で、ウワサの「1969 Woodstock」の演奏聴いてみたんですけど・・・
カーーーッチョイイですねーーーーーー!!!!!!
Michael のプレイは後述することとして、まずバンド全体がかっこいい!!!!!!!
ときに、バンドのほぼ全員がパーカッションをプレイしますが、
なんか、
こう、、、
・・・。
たぎるものがありますねぇぇぇぇぇぇぇ~~~~(語彙力)
このとき Carlos は22歳くらい?!?!貫禄ありますな・・・。
その若さで、数十万人の観客を目の前に、ロックミュージックとしては大所帯のバンドを率いて、これだけ完成度の高いプレイをして、しかも当時無名だったのにいきなり大ステージ・・・。まさにリーダーなるべくして生まれた男です。
そして、Michael のプレイの印象・・・
「テクい!!!」
想像していた何倍もテクい!!!
しかもこのとき19歳くらい!?!?
繰り出すフレーズ自体は、やっぱりその時代のドラミングを色濃く反映するものという感じで、スウィングジャズからの流れがあって昔風だなと思うんですが、、、ハンドテクニックがめちゃ強い!!!
美しいトラディショナルグリップのフォームに、強力に速いシングルストローク、完成度の高いルーディメンタルフレーズ、、、いわゆる「手足が動く」的なテクニックの完成度がめちゃ高いです。どうやってこれらのテクニックを身に着けたかわかりませんが、10代後半からクラブハウスのドラマーとして演奏を初めて、大物ミュージシャンとの共演もあったようなので、そこで相当鍛えられたのかもしれませんね。
タイム感はかなりニュートラルというか、重すぎず、軽すぎず。軽快で跳ねるようなラテンビートが要求されるサンタナバンドにはクセがありすぎずピッタリのフィーリングだと思います。グルーブもいい感じ!
自分のあまり通らなかった道の音楽を聴くのは、ホント勉強になります!!!
いやーー今回は Michael Shrieve 良かったですねーーーー。