謎につつまれた「甲状腺機能異常」とは?
はじめに
甲状腺から生成される甲状腺ホルモン。血液に乗って全身にいきわたることで、身体の新陳代謝を活発にする働きがあります。 この機能が低下すると、身体にどのような影響があるのでしょう?
甲状腺とは
甲状腺はのど仏の下にある臓器で、「蝶のような形状」と表現されることが多いです。 脈拍数や体温、自律神経の働きを調整することで、エネルギーの消費を一定に保っています。
また発育や心臓の機能調整など、生命を維持するために欠かせない臓器のひとつと言えるでしょう。
ここから生成される甲状腺ホルモンの分泌量が異常値となることで、全身にさまざまな症状が表れます。
なぜ甲状腺機能に異常が起きるのか
甲状腺の病気は、体内の免疫系が自分の細胞を「排除すべき異物だ!」と攻撃してしまう自己免疫疾患によるものであると考えられています。
これにより甲状腺ホルモン分泌量の増加・低下が発生し、20~30代に多く見られるバセドウ病(甲状腺機能亢進症)、そして更年期以降に増加する橋本病(甲状腺機能低下症)などが表れます。
女性の方がかかりやすい!?身体への影響は
一般的に、男女=1:5の割合で女性の方が甲状腺機能に異常が出やすいです。
しかし、残念ながらその理由について詳しくは判明されていません。
甲状腺機能の異常により男性と女性の症状に大きく差はありませんが、女性の場合は月経周期にも大きく影響が表れます。
また不妊や妊娠時の流産・早産のリスク上昇、胎児の発育不良にも繋がります。
類似する症状
甲状腺機能の異常は、全身にさまざまな影響を与えます。
それゆえ体調不調の理由を自身で判断してしまい、原因の特定が遅れることがあります。
不安を残さないために
気になる場合は、内科・外科・産婦人科への受診による甲状腺ホルモン値の計測が可能です。
また、健康診断・人間ドックのオプションで血液検査や超音波検査による甲状腺の検査を受けることができます。
異常が出たと判断された場合、お薬やアイソトープ(放射線ヨウ素)治療、手術など適切な療法をかかりつけ医と相談することになります。
さいごに
急に涼しくなったと思ったら、また暑さが戻ったりと、身体に不調が起きやすい時期です。
「季節の変わり目だから...」で済ませてしまうと、もしかしたら後々辛さが増してしまうかもしれません。
気になる症状が表れたら、一人で無理せず医療機関に相談してみてくださいね。
参考文献
身体の悩みに「お別れ」が言える場所 HIPs
Goodbye!! Bad body.
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