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【旅行】ニューヨーク・鉄道の旅
コロナ後はじめての、そして約4年ぶりの、パッケージツアーではない海外個人旅行。年末年始の休みを使って、ニューヨーク周辺でやりたいことを詰め込みました。備忘を兼ねて色々書きます。
移動ルート
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行きの飛行機は、関空を夕方に発ち、サンフランシスコ経由でトロント午前着、1泊。トロントとニューヨークを結ぶメイプルリーフ号で、まずナイアガラフォールズへ(約2時間)行って1泊。同じメイプルリーフ号で国境を越えニューヨークへ(約10時間)行って3泊。そして高速列車アセラでワシントンDCへ(約3時間)行って1泊。帰りの飛行機はワシントンDCを昼に発ち、羽田経由で伊丹に夜到着。
飛行機とホテルはExpediaで予約。いくつかある夜のイベントから徒歩ですぐ帰れる場所、もしくは主要駅から近い場所に宿を取ります。鉄道はVIA(カナダ部分)とアムトラック(アメリカ部分)で予約。初めはナイアガラとニューヨークだけ行ければいいと思ってましたが、飛行機の候補やスポーツイベントの日程を考えていくうちに上記のような行程になりました。
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カナダ入国に必要なeTAと、アメリカ入国に必要なESTAは事前に申請。あと、陸路でアメリカ入国する際にI-94が要るかもしれないということで一応事前登録しました(越境の1週間前から登録が可能っぽい)。本当に必要だったのかは今でも不明。
サンフランシスコ空港でのアメリカの税関申告はMobile Passport Controlアプリで行うことができ、自分は勘で色々入力しましたが結構すんなり通れました。ただ預け入れ荷物を一旦受け取って再度預けるという流れが面倒くさい。トロントの税関申告は空港の端末で入力していく形でした。
クレジットカードがあれば大体何でも払えるため、現金はさほど必要ありません。明確に現金オンリーだったのはナイアガラフォールズでバス券を買ったときだけ。非常用とチップ用に多少持っていけば大丈夫そうです。
トロント
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国際空港から中心駅であるユニオン駅までは電車で1本。目立つ観光スポットはそんなに多くなく、カサ・ロマ、CNタワーなどを回りました。地下鉄で十分回れます。気温は0℃前後で多少雪が舞っており、そんなにめちゃくちゃ寒いわけでもありませんでした。厚着しすぎると建物内は暑いです。
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向こうのクリスマスシーズンは飾り付けの本気っぷりが凄まじい。カサ・ロマは非常に遊び心たっぷりで楽しい館でした。
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ユニオン駅の南の湖岸では年越しの瞬間に花火が上がります。国内外問わず結構定番の催しですね。ものすごい人混みが発生するので、徒歩圏内に宿を取っておいて正解でした。ただ、大晦日は宿泊料金がめちゃ高騰します。今回の旅で1泊の料金が一番高いのはこのトロントのホテルでした。
ナイアガラフォールズ
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世界的に有名なナイアガラの滝の名が付いた観光都市です。鉄道駅からはWEGOというバスで中心街にアクセスすることができますが、利用者は全然いませんでした。中心街にはホテルやカジノや飲食店などが結構あります。ここは夏がハイシーズンであり、冬場は閉まっているアクティビティが多いのですが観光客は普通に多かったです。
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ナイアガラの滝はカナダとアメリカの国境にあり、カナダの側の町もアメリカ側の町もナイアガラフォールズという名前で紛らわしいです。滝が見やすいのはカナダ側です。橋を渡って徒歩で国境を越えることもできますが、今回はカナダ側だけを観光しました。滝を見下ろすタワーや、発電所跡のトンネルを通って滝のそばまで降りられるスポットを回りました。夜に花火があることを把握しておらず見逃したのが痛恨。
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テーブルロックと呼ばれる場所では、カナダ滝が落ち始める地点をかなり近くから見ることができます。ものすごい水量で大迫力です。ただ風向きが悪いと暴風雨のような水しぶきがかかります。周辺の木や手すりは水しぶきが凍りついて氷でコーティングされたみたいになってました。もちろん歩道も凍っていて要注意。
メイプルリーフ号
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昼行で各方向ごとに1日1本。トロントとニューヨークを結ぶ長距離列車です。
トロントからナイアガラはエコノミークラス。ナイアガラからニューヨークは、時間が長いのと値段がそんなに高くないのでビジネスクラスを選択。座席スペースがちょっと広くなり、水やコーヒーなどの無料サービスが付きます(スタッフへのチップは必要)。カフェスペースに行けば軽食も売っています。席はどちらも自由席です。今日は満席になりますみたいな放送が流れていたので予約必須でしょう。WiFi利用可となっていますが通信速度は良くないです。
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ナイアガラからニューヨークへは、トロントへ戻るか近くのバッファローへ行けば飛行機も飛んでいるんですが、がんばって移動しても着くのは夜になりそう。それなら休養日を兼ねて10時間の列車移動でいいかとなりました。
トロントから乗車する際は、メイプルリーフ号のサインが出ている場所でスタッフにチケットとパスポートを見せ、待機列に入って待つことになります。ナイアガラは駅が小さいので待合室で待っていれば流れに身を任せて乗れます。車内でもチケットチェックがあり、チェックされると席の頭上にチェック済みを示す紙が挟まれます。席を移動するときは多分その紙も一緒に持っていった方がよさそう。
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一番不安だった国境またぎの処理は、予想よりもスッと終わりました。まずアメリカ側のナイアガラフォールズ駅で乗客全員を降ろします。そして大体20人くらいずつ、通路に荷物を並べて探知犬チェック。それから荷物をX線検査に通し、空港のようなパスポートコントロールをしたら終わりです。設備は小規模で、大体1~2時間くらいかけて全員分が終わり、全員終わったらまた乗車することができます。
海外の鉄道は遅延が多そうという不安もありましたが、今回は1時間弱の遅れくらいで済みました。オールバニーあたりまでは定刻でしたが、そこから少しずつ遅れが出たようです。ニューヨークの到着駅はペン・ステーションで、マディソンスクエアガーデンがすぐそばにあります。
ニューヨーク
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ニューヨークではシティ・パスというのを購入しました。有名な観光スポットのチケットをまとめ買いするようなものです。このパスで自由の女神クルーズ、エンパイアステートビル、9/11メモリアル、自然史博物館、ロックフェラーセンターを巡ります。あと個別にチケットを取ってメトロポリタン美術館やMoMAに入場しました。丸2日ではちょっと時間が足りませんでしたね。
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メトロポリタン美術館に行ったことで、俗に言う世界3大美術館(あと2つはフランスのルーブルとロシアのエルミタージュ)をコンプしました。あと2つと同じく膨大な床面積を持ち、見る場所を絞らないと1日では見終わりません。ヨーロッパ絵画のコーナーは有名画家の作品がありすぎてすばらしい。
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ニューヨークはとにかく人が多い。日本ほど入場整理の手際は良くなく、さらにほとんどの施設で手荷物検査があるため、長蛇の列ができます。時間には余裕を持って行動したほうがいいでしょう。
地下鉄駅がとても多いので、路線図さえ把握できれば移動は比較的楽です。地下鉄はクレジットカードを改札にタッチしてそのまま払えるという便利システム。車内でいきなり楽器を演奏し始めてチップを求める奴がいたり、構内で寝ているホームレスがいたりするものの、地下鉄の治安はそんなに悪いとは感じませんでした。
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NBAを見るのがこの旅の目的の1つ。10年前にサンフランシスコでNFLの49ersの試合を見て以来ファンになったように、NBAにも贔屓チームがあったら楽しいかなと思い参戦しました。日本のBリーグと比べて競技レベルが高くて点がスパスパ入り、観客数が圧倒的に多いので熱の入り様が凄かったです。あと女優やらNFL選手やらコメディアンやらセレブ観客が何組も紹介されるのが、さすがニューヨークといった感じ。
うっかり水のペットボトルを持って行って没収されたり、周りの客の行儀が良くなかったりで、良い思い出ばかりでもなく今後自分がファンになっていくかはまだ不明。
ワシントンDC
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ニューヨークからワシントンへはアセラで3時間。ニュージャージー、ペンシルベニア、デラウェア、メリーランドと4州も通ります。メイプルリーフ号はニューヨーク州だけで10時間だったのに。
席はビジネスとファーストしかなく、すべて指定席です。ダイナミックプライシングで乗車時間によって料金が全然違うので、安い朝7:00発の列車に乗りました。トロント・ユニオン駅の早朝は売店などが全然開いてませんでしたが、ニューヨーク・ペン・ステーションは結構開いてます。
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ワシントンDCではホワイトハウスなどナショナル・モール周辺をのんびり散策しました。だだっ広い公園が広がるので結構歩きます。議会図書館はその場で入場時間を登録すれば無料で入れるので入りました。ペンタゴンも拝みに行ったのですが、周辺は写真禁止なのに写真を撮ってしまい呼び止められて写真データ消去を求められるという怖い経験もしました。
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NBAと同じ理由でNHLも。NBAもNHLもチケットサイトは同じTicketmasterで、入場時は必ずスマホでチケットを見せる必要があります。元々アイスホッケーの知識はゼロだったので、関西でやっていた学生アイスホッケーの試合を見て予習して行きました。会場に行くと「バッグ持ち込みは一切禁止」という驚愕のルールにより追い返されましたが、ホテルが会場のそばだったので置きに戻って何とかなりました。
2日前のバスケよりも良い席で見たということもあり、こっちの方が楽しかった記憶があります。ホームチームは逆転ボロ負けでしたが。思えば10年前の49ersの試合もボロ負けでしたね。
帰路
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ワシントン中心部からダレス空港へは最近メトロが繋がって1時間くらい。手荷物検査やパスポートコントロールはすいていてスッと入れました。
しかし帰路はややこしいことがありました。御存知の通り能登の地震発生、そして何故か羽田での炎上事故。ワシントン→羽田便は飛べますが、羽田→伊丹便はキャンセルに。幸いExpediaはチャットでの日本語サポートが提供されています。ワシントンへ向かうアセラの車内で何とかやりとりして、ワシントン→羽田は維持したまま羽田→伊丹をキャンセルしてもらうことに成功しました。
また、この日からニューヨーク周辺は悪天候で、ワシントンからその方面へ向かうフライトが結構キャンセルされてました。ニューヨークから帰るルートだったらヤバかったかも。
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羽田まで直行14時間のフライトで疲れたこともあり、東京でもう1泊して新幹線で帰りました。羽田は事故の影響でまたトラブるかもしれない懸念があったためです。せっかく東京にいるので高校サッカーの決勝だけ見ていきました。