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駄洒落番長の城🏯を知ろう④ 丸亀城〜現存するのはたったの12城って知ってました?!

此度は「高齢の母と恒例の母子旅、香川編 Day 3」の話にござります。

Day 1  ↓↓

Day 2  ↓↓

母念願の「イサム・ノグチ庭園美術館」の後は琴平温泉へ。ここで私は念願の金刀比羅宮「こんぴら参り」。母子ともそれぞれ念願の地を訪れることが出来て大満足。疲れた身体を♨️で癒し、爆眠し、Day 3の朝を爽やかに迎えました。

チェックアウト後、ホテルの送迎バスでJR琴平駅まで送っていただきます。旅の最終日は生憎の天気。しかし、この日の目的は丸亀駅に隣接する「猪熊弦一郎美術館」。雨が降ろうが槍が降ろうがお構いなしの余裕綽々プランです。

ところが‼️
バスに乗り込むや否や、運転手さんの驚愕の一言。

「強風で、瀬戸大橋は電車も車も通行止めですねぇ。」

ええぇ!!今日の午後2時30分に高松駅から瀬戸大橋を渡って帰るんですけどぉぉぉ😱😱
母と二人でパニクっていると、今度は呑気な一言。

「まぁ、午後には動くかもしれませんねぇ。(知らんけど)」

JR琴平駅でも「瀬戸大橋通行止め」のお知らせが電光掲示板に繰り返し流れています。そして、在来線も丸亀駅とのピストン運行になっています。

こうなったら、とりあえずは丸亀駅まで行きましょう。美術館で時間を過ごしているうちに、運転手さんの言う通り、午後には開通しているかもしれませんし。。。

移動中に交通情報、天気予報等の情報収集です。美術館はさすがに強風でもやってるよね?

ところが‼️
美術館HP上に追い討ちをかける驚愕の文言を発見!

「◯月◯日は企画展準備のため閉館いたします。」


ええぇ!!今日、やってないのぉぉぉ😱😱
想定外の閉館に、またもや母とパニクります。
しばし親子会議🤔🧐。
この二日間で、人生遅ればせながらお城の面白さを知ってしまった老母子が結論を出すのは速かった。

「ならば、丸亀城に行こう!」


無事に丸亀駅に到着。
"本日閉館"の猪熊弦一郎美術館前からタクシーを拾い、いざ「丸亀城まで。」

タクシーの運転手さんに瀬戸大橋通行止めを愚痴ります。すると同じ一言。

「まぁ、午後には動くかもしれませんねぇ。(知らんけど)」


運ちゃんの話では、丸亀城は「現存12天守」の中では1番小さいのだそう。

ふ〜ん、そうなんだあ。
、、で、現存12天守って何??

??と思っていると、立派な石垣の上にちょこんと乗っかっているお城が見えてきました。確かに小さくて可愛い😍


この写真じゃ全然伝わらないのですが、
ものすごい強風が吹いています。

丸亀城は標高66メートルの亀山に築かれた別名亀山城。
だから亀山公園。


強風に加えて雨が降り出しました。
寒いので、地図⑤ 観光案内所で、
ダウンベスト、その上からレインコートを着て完全防備。

赤い線の最短ルートからアタックします。

地図⑥ 見返り坂の中腹で母が立ち止まりました。
「天守まで登るのは無理?戻ろうか?」と坂を下に見返りながら尋ねると、レインコート下のポシェットから漢方薬をまさぐり出し、水なしで飲み込みました。「これを飲まないと足がつる。もう少し頑張る。」

地図⑦ 「扇の勾配」でビバーク。
上に行くに従い急なカーブになり、最上部は反り返る。
防御と美しさを兼ね備えた石垣。


登頂成功!
とにかく風が強くて、早く天守に入って一息つきたい。
入口はどこ???

焦って入口を探していると、
「こちらです!早くっ!!!」と男性の声が。

強風のため入口の木戸を閉めているらしく、中から職員さんが声をかけて開けてくださった。

その「こちらです!早くっ!!!」に緊迫感があって、まるで戦国時代にタイムスリップしたかのような臨場感に思わず「かたじけない」と言いそうになる。
と、その時、ものすごい突風が!
ヒャーと悲鳴をあげ、命からがら天守内へ転がり込みました。


天守入場料200円。この悪天候で観光客少なし。
職員さんにゆっくり話を聞けました。


天守は高さ15メートル 三層三階造り。
母を置いて、私は一番上まで登る。


天守の一番上から見る讃岐富士はさぞかし綺麗だろう、と
写真を撮ろうとするが、窓が小さくて見えない。


見えそうで見えない讃岐富士を見ていたら、、、
おや、ここでお出ましですね。

得意の「私のメタバース(妄想世界)」!!

そうよ、私は江戸時代のお殿様。
近くには古参の家臣が控えています。

「むむぅ、せっかくの讃岐富士が見えん。なんとかならんのか?」

家臣「殿、恐れながら申し上げます。天守とは、戦に備えて見張りをし、敵から守り、いざという時は迎え討つためのもので、ビューを楽しむ所ではござりませぬ。」

今日は風がビュー、ビューと言っておる!

どうもダジャレ殿は頼りない。。。

日本には、織田信長の時代以降、数多くの天守が造られました。その数3,000とも言われます。徳川幕府になり「一国一城令」と「武家諸法度」により大名の居城となる1城以外の城の破却と城の新築工事の禁止が定められました。これで170ほどに激減したそうです。
維新後は明治政府の「廃城令」で更に減少。
第二次大戦前までは20の天守が現存していましたが、空襲や失火などにより8天守を消失し、現在残る天守は12城で、これを「現存12天守」と言います。

昔むかし、日本にお城が3,000もあったことに驚きましたが、そのうち江戸時代以前からのお城は現在たったの12しかないことを初めて知りました。。しかも徳川幕府と明治政府、つまり、日本人が日本のお城を破壊してしまったことにも驚きです。

当時の政府関係者に、このニュースを教えてあげたい ↓↓


お城は今や、日本にとって大事な観光資源。
外国人観光客の入城料金別設定も話題になりましたね。

さてと、、、お城について新たな知識も得たし、天守を充分堪能したので下山しましょう。
職員さんから、この後はどうするのか聞かれました。瀬戸大橋が通行止めだと不安気に返答すると、三たびの一言。

「今、昼でしょ? そろそろ動くかもしれませんねぇ。(知らんけど)」

一年に3〜4回、こういう日があって、大抵は午後に開通するんだそう。地元の人の言葉に一縷の望みを託します。


天守出入り口からの風景。
どうしても強風を写したかった。
硬い松の葉が風を受けてそっくり返っているのがおわかりでしょうか?!



果たして、、、
丸亀駅に到着すると、改札に「瀬戸大橋通行止め解除」のホワイトボードあり。
さすが!地元のおじさま達の天気予報は見事に的中しました。ありがとうございました😊😊

帰り道、瀬戸大橋を渡る車窓からのナイス・ビュー。
香川県、楽しかった、ありがとう。


🏯を🏯う! 丸亀城は、おも🏯い!

🪭丸亀城は、日本に現存する12天守の一つ。
🪭現存12天守とは、
丸亀城、弘前城、松本城、
丸岡城、犬山城、彦根城、姫路城、
松江城、備中松山城、松山城、宇和島城、高知城
🪭丸亀城の石垣は日本一高い。そして美しい。
🪭築城着手は1597年、生駒親正、一正父子。
🪭一国一城令で一旦廃城となるが山崎家治が再建。
🪭1658年から明治維新まで京極家が丸亀藩主。
🪭明治6年(1873年)の廃城令の際は、
旧藩士の嘆願によって取り壊しを免れた。


令和6年7月追記

駄洒落番長のOMG シリーズからの愛読者(たぶんいないけど。。)ならご存知かと思いますが、これまで私は瓦屋根(永平寺)、茅葺屋根(日吉大社)に寄進しました。
今回はふるさと納税を利用して丸亀城石垣修復プロジェクトに寄付しました。
丸亀市から寄付金受領証明書がすぐに送付されてきましたが、数ヶ月後に改めて御礼状が送られてきました。

メタバース妄想世界ではなく、
現実世界でも城主だわ。


今月令和6年7月、豪雨で松山城も土砂崩れがありました。
お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りいたします。


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