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感想送るね詐欺は百害あって一利なし。実は送るねと言った側の心も傷付いている

⚠️この記事は誰かを非難するためのものではなく、私個人が考えついた建設的な気づきを共有することを目的としています。実際に「感想送るね詐欺」をしたことがある方を咎めるための記事ではありませんのでご安心ください。

こんにちは。同人作家・感想屋として活動しているwinter_です。
あなたは同人誌を買った瞬間やweb上の同人作品を読む前に、こんなことをしてしまった経験ありませんか?

「読み終わったら感想送りますね!」と言ったのに、送らないまま時が過ぎてしまった。
もう相手も忘れただろうから、このままでいいや!

わかります。読み終わるまでに時間がかかってしまったり、自分の生活でいっぱいで感想を書く時間が取れないこともありますよね。

ですがこれは書き手から見ると、いわゆる「感想送るね詐欺」と呼ばれる現象です。
残念ながら私もされて悲しかった経験があります。本当に感想が送られるという期待はしていませんでしたが……。

でも、こうやって相手を期待させて裏切ることって、マイナスの影響しか生まないんです。
あなたがもし、感想を送るつもりだったのに送れなかったことがあるなら、あなた自身を守るために読んでみていただけると嬉しいです。

「感想送る詐欺は誰も救われない」
「じゃあ本を買う時とかに何て言えばいいのか?」
「どうすれば書き手も読み手も気持ちよくやり取りできるのか」をお話しします。


感想送るね詐欺に遭う書き手側の悲しさ

書き手にとって、同人活動は膨大な時間と情熱を費やした愛と努力の結晶を生み出す作業です。それを他の方に読んでもらったり、本を買ってもらえたりするのは本当に嬉しいです。

そこまでは活動さえ続けていれば多くの書き手が体験できるのですが、こと「感想をもらう」というのはハードルが高いため、特に憧れている書き手が多いです。(時には気が狂ってしまうような渇望レベルで)

というか「作品を外に向けて発信する」という形を取っている方は大抵の場合、「発表した作品を通して、何かしらの他人のリアクションが欲しい」と思っています
(それがいいねの数なのか感想なのかは人によって違います)

だって本当に「自分にとって最高の作品ができた! これだけでもう大満足!!」と思っている人は、自己完結して終わりでいいはずですもん。

だからこそ「感想送りますね!」とリアクションを確約するかのようなことを言われてしまうと、「リップサービスかなあ」とは思っていても、期待してしまうもの

それなのにいつまで経ってもその人からの感想がもらえないと、「『誕生日プレゼント何が欲しい?』と聞かれて答えたら『わかった、期待していてね』と言われたのに、誕生日から1ヶ月経っても何ももらえなかった」かのような気持ちになってしまうんです。

そして「他人に期待した私が馬鹿だった」と落ち込むのです。

感想送るね詐欺をする「あなた」の心も死んでいく

ここまで書き手側の感情を綴ってきましたが、読み手の方からすると「その時は本当にそう思ってたんだけど、事情が変わったんだもん」と思うかもしれません。

ですが無自覚にでも感想送るね詐欺をしてしまうことは、あなた自身の価値を下げます
だからあなたのために、やめた方がいいんですね。書き手のためは二の次です。

「感想送りますね!」と言ったのに送らなかった場合、あなたは書き手から不誠実な人だと思われるのはもちろんですが、実は心の奥底ではあなた自身からも軽蔑されています

相手からの誘いを断るために、方便として嘘の約束をする時とは違って、感想送るね詐欺はよほど傲慢でヤバめの書き手さんに出会わない限りは自分から作りにいっている、できもしない約束です。
※書き手に「感想ちょうだい」と押し付けられて「はい」と答えた、というのは感想送るね詐欺とは別だと思います

そうしたできもしない約束を自分からすると、心がすり減りませんか?

頭では忘れたように思っても、心のどこかにはひっかかって残っていることってありますよね。

私、本買う時にあの人に感想送るねって言ったな……でも送らなかったな……。
でも忙しかったし、仕方ないよね。
相手だってきっともう忘れてるよ。
だから、このまま送らなくても問題ないよね?
私は悪くないもん、私生活が忙しかったからだもん……

こうやって自分への言い訳をする時、人は心の中で自分を軽蔑しています。
一度のダメージは小さくても、積み重ねていくことで自己肯定感を著しく損ねます。
自分は嘘つきだ。ダメなやつだ。言い訳してばかりの嫌なやつだ、と。

書き手さんに言った時は本心だったかもしれませんが、人は時間が経てば気持ちが変わる生き物です。それは悪いことではありません。

だからこそ、自分の気持ちが今と変わってしまっても、自分の価値を下げてしまったり、自分の心を傷付けたりしてしまわないように、期待させるような約束めいた言葉は慎重に伝えたほうがいいのかなと思います。

じゃあ書き手はなんて言って欲しいのさ?

簡単です。何も言わなくていいんですよ。

感想を送ると言われることは、書き手にとって希望の光になってしまいます。
ですがだからこそ、それを守ってもらえないと失望に変わります。

もちろん書き手側も、読み手の方の生活の忙しさや、言葉にする難しさ、感想を書くことに膨大な労力がかかるのは理解しています。
わかっているから、そこまでしてもらえたとわかる「感想」に憧れている節もあるかもしれません。

来ないのが当たり前、でも来たら嬉しい。
それくらい自分の作品が誰かの心に届くといいなと、祈りながら待っています。

だから、感想を送るつもりがあってもなくても、「感想送ります!」とは言わないであげてほしいんです

ただ本を買うだけ、作品を読むだけでいいんです。
「感想言いたい!」と思ったら、その時はサプライズで送ってあげてください。きっと喜んでもらえると思います。

もし「本を買う時に何も言わないのはなあ」と抵抗感があるのなら、「これからも応援しています」とだけ伝えてもらえたら、書き手は十分嬉しいです。

感想送るとはっきり言われてしまったら期待してしまうけど、言われなければそれはただの淡い祈りなんです。

むしろ買う時に感想送ると言わなかった人からもらう感想は、本当に嬉しいですよ!

もし、感想の書き方がわからなくて悩んでいる方は、こちらの記事も読んでみてください。
有料記事ではありますが、無料分のところだけでも参考にしていただける情報が載っています。


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感想がもらえなくて苦しくなってしまうほどな時は、我慢せずに私にご相談くださいね。
作品をしっかり読み込み、キャラクターの心情に寄り添って、考察も交えた深い感想をお伝えします。

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