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ふみひらいて。2024

※2022年の投稿作品まとめはこちら
※2023年の投稿作品まとめはこちら
※「文披31題」については、下のtweet参照参照〜


はじめに

 いつの間にやら、私こと西野夏葉の中で毎年7月恒例となっている「#文披31題」の季節がやってきた。
 一昔前みたいに毎日ガリガリと作品を書けるほどのバイタリティがなくなってきたから、こういうのは短期集中でたくさん書くきっかけづくりとしてとても良い。ちょびっとでも書く習慣つけるのは、千里の道も一歩からって感じでいいんじゃないすかね。
 まあ本当にそれが千里で済むかはわかんないすけどね。
 日本からフランスくらい距離があるかもしんないすね。
 そしたらまあだいたい三千里くらいですね。でも西野はすぐ思い詰めるとこ以外は全然マルコに似てないすね。
 あのーなんだろう、ネット覚えたての小学生じゃないんだし、息をするようにひろゆき構文使うのやめてもらっていいすか。

 ということで、数少ない読者が全員離れてしまう前にこの「#文披31題」のルールについて簡単に説明します。

・7/1~31の間、毎日設定されているお題に沿った小説を投稿する。
・どこに上げてもいいし、長さも問わない。お題の解釈も各自で自由に。
・過去のお題への追っかけ参加はOKだけど、先のお題に投稿するのは×。

綺想編纂館(朧)様のTwitter(@Fictionarys

 私は毎回、その年のお題がすべて発表されてから(いつのなら思いつきそうかな)(というかどうせなら読んでもらえるお題で書きたいな)(ということでどれか読みたいのある?)とかいつまで経っても他力本願寺で破戒僧なことしかできないのだけど、今年も例によってtweetを通して皆さんのご機嫌を伺いつつ、今年は11本の作品をしたためた。
 去年よりも少しだけ多く書けたのはとてもうれしい。それもこれも「西野の書いたこのお題の作品が読みたい」という、あたたかいリプライをお寄せ頂いた皆様のおかげです。

 何も送ってないからじゃあ私はこれで?まあまあそう仰らずに(指の関節が白くなるくらいの勢いで肩を掴む




作品一覧

day2「喫茶店」

言うほど喫茶店へ通ったことがないので、書くのが難しかった。お題が「ファミレス」だったら死ぬほど書けたかもしんない。一時期毎日8時間くらい居座ってたし。
書いてるときにちょうどミルクレープが食いたかったので登場させた。あと黒基調のカフェは本当にあるみたいで。ドヤ顔でステッカーべたべた貼ったMac開いて、読みもしないのに自己啓発本を隣にならべてコーヒー飲んだら絵になるのかもね。

なんだこのゴミみてぇな紹介は


day4「アクアリウム」

もっと可愛げのあるアクアリウム書けや、って言われそうなのですがどうもこういうのが好物らしくて。というか夜の街ってある意味アクアリウムみたいなもんだと思うんですよね。
昔も「金魚屋」って短編を書いたのですが、これを書きながらそのことを思い出すなどした。

なおススキノで飲み歩く金はありません。


day5「琥珀糖」

学のない私にはそもそも琥珀糖がなんなのかわかんなかったので、検索したらYouTubeのASMR動画が出るわ出るわ。全部めんこい女の子の口の中でシャリシャリシャリシャリ鳴ってた。
もしも私が可愛い女の子だったら下腹部から太腿にかけての部分だけカメラに映しながら砂肝とかゴリゴリ食うんだけどなーと思ったとか思わなかったとか思ったとか。あと、誰か私と一緒に地獄に堕ちてくれる人いねーかな、とは思いながら書いたよ。

泣いてないよ


day8「雷雨」

実はずっと昔に書いて途中でほっぽっていた作品で、今回この機会が訪れたおかげでようやく終わらせられた。今回の「文披31題」で数少ない野郎目線の話。

たぶん小説書き始めて間もないころに書いたやつ


day9「ぱちぱち」

このお題で書く予定はなかったのだけど、ふと思いついたから書いた。なのでこれだけ唯一ツイノベでの投稿。
ツイノベのほうが気楽に読みやすいのは承知しつつ、基本的にだらだら長く書きたいので、いつも話をたたみきれない。泣いちゃう。

人間は嫉妬と後悔でできている生き物だと思っている。


day12「チョコミント」

予約投稿の作業中にネットが途切れたせいで、実際に投稿されてからしばらく中身がぐっちゃぐちゃなままで公開されていた。グリフィンドールにマイナス1億点。
ちなみに私はチョコミントについては穏健派である。たまに食いたくなるけど、しょっちゅう食うほどではない。嫌うわけではないものの、飛び上がるほど好きでもない。
なんかコンカフェに足繁く通う中年オヤジみたいなキショいフレーズになってきたので、このへんで止めます。

きのこ・たけのこ論争についても同様に穏健派。


day16「窓越しの」

いっつも同じ車両の同じ場所に座る人っているよね、と思いながら書いた。私はおっさんとかでしか見ないけど、可愛い女の子とかだったら多少は通勤通学が楽しくなったりするかもしれませんね。当社比。個人差があります。
ってかたまに1分くらい電車遅れただけで発狂してんのかってくらいキレてる客とかいるけど、外国行っても同じようにキレてないと日本の鉄道会社の社員にとっては不公平だよな。言語の壁とかぶち壊せ。大和魂を見せろ。

いつもお疲れ様です。ご安全に。


day21「自由研究」

私はわりと、あっちやこっちにふらふらする胸の中の気持ちを書くのが好きなので、たいてい「付き合いました」「結ばれました」の目前で話を終わらせてしまうのだけど、今回もそれです。
人は思い通りにならないものだけど、せめて小説でくらいはそんなふうに動いてもらいたいじゃん。これは創作なんやぞ。そんなとこでまでリアリティ感じとうないわ。

自由は強打


day24「朝凪」

今回書いた作品のなかで一、二を争うくらいスラスラと終わった。たまに三人称書くかァと思って書いたら、そもそも書くのが久々すぎて新鮮な気持ちになった。
これを書き上げるあたりで仕事で紋別に行ったのだけど(あれ、あのシーンのロケ地どこだっけ)とずっと考えていて、帰ってきたあとで私はずっと「起終点駅 ターミナル」と「私の男」のロケ地を間違えていたことに気づいた。

前者は釧路で、後者が紋別。羽田空港と成田空港くらい場所が違う。


day28「ヘッドフォン」

今回書いてて一番楽しかった。というか今回は8000字以内で無理やり収めたから、今度は何も気にせずに、ユリアの話を書いてみたいなと思った。
そう思えてるうちはまだまだ捨てたもんじゃないね、ってね……思うんですけどね………(フェードアウトでゆっくり映像がスタジオに切り替わる)

ヘッドフォンが爆裂に似合わないうえに汗かきな私は涙目。


day29「焦がす」

他人に恋をする感覚を忘れて久しいので、キャラを通して自分の中にこびりついてるそれを呼び起こそうとしたりしなかったり。
でも私だって付き合ったら付き合ったで自分の時間が欲しくなって、それを削ってでも相手に会いに行ったりする自分に酔っ払ってたりしたんだろうなという考えが頭をもたげてきてそっと筆を置いた。生きるのってむずかしいね。

火だるまなのは財布だけで結構です。いや嘘です全部嫌です


さいごに

 この間、ぱったりと受賞や選出が途絶えというか続いてもいないんだけど、なんにも気持ちが上がるような吉報がなくて辛い日々が続いているわけで、それでも「好きです」と言っていただける方がいるのだけが救い。誰もなんも言ってくれなくなったらもう無理だったなーと思う。
 このまま「帝京の秘密兵器」状態にならないよう、いつかはスタンド席どころかオゾン層をぶち抜いて世界を破滅に追い込めるような作品を書きたい。その時はみんな自由に売り子からビール買って飲んでいいからね。金は払わないけど

 来年も行われたらそっと参加します。相変わらず出せるお題の日だけになる気はするんだけど、やっぱりこういう短期集中期間がないとダメになると思う。

 タイムラインはモノコン一色に染まりつつあるものの、私は自分で「作ります」と宣言したアンソロジー本2冊(「ヤンデレ」「姉」)の編集作業に邁進する。
 それ以前に貴様はまだ書き終えてねえだろ、という突っ込みには「アエエエエエエエエエエ」みたいな奇声をあげて、もうすこし、知らないふりをします。
 私の作るこのアンソロジー本も、きっといつか、誰かの心を震わせるから。
 デーデデデデッ  ♪春泥棒 / ヨルシカ


 ……グラビアアイドルのTwitterに上がった水着写真に「猛暑だけど😅😅おかげで気持ち💓が涼しく👙なったヨ😚🩵✨」とかリプ飛ばすおじさんって、こういうのにも反応してくれるのかな いやー春の花吹雪が見えるねぇ、とか


 あっ でも私はおじさん要らないなあ……(棚上げ思考)

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西野 夏葉
お読みいただきありがとうございます。いただいたサポートは、創作活動やnoteでの活動のために使わせていただきます。ちょっと残ったらコンビニでうまい棒とかココアシガレットとか買っちゃうかもしれないですけど……へへ………