2024年のF1の状況

昨年のレッドブル圧勝を経て、今年もレッドブルが優勝するのは確実という流れで始まった。特に今年の車は昨年の成功からモデルを継続させると思われたが、予想に反して大胆なモデルチェンジを実施して周りを驚かせた。

そうして始まった2024年はレッドブルが初戦、2戦と連続で1、2を決め今年も全勝かと関係者を落胆させた。

しかしその後の展開は誰もが予想しない程、接戦になっていくのであった。

なぜそうなった

まずは3戦目のオーストリアでマックスのブレーキ故障でリタイアに追い込まれたこと

マクラレーンが好調で予想よりレッドブルに迫っていた事。

レッドブルのアップグレードが思った程効果が上がらずダウングレードではないかと揶揄された、メルセデスに。

今年トレンドの下向き吸気口を採用したレッドブル、フェラーリはマシンが不安定に

フレキシブルフロントウイングを採用したマクラレーン、メルセデスが好調で、乗り遅れたレッドブルはコーナーの段差問題で低速コーナーで遅い。

尚F1側はフロントのフレキシブルウイングは合法との判断。

昨年はアストン1チームだったから刺されたのに、今年はマクラレーンとメルセデスがやってるからOKなのか?政治力強さの違いか?

既にマクラレーンは3勝位落としている、これも長年優勝から遠ざかっていたチームせいか。

それにしてもマックスは強い、負けても仕方ないレースで3勝は拾った。

今年はどこもアップグレードが順調に行かず苦労している所が多い

ダウングレードと揶揄されたレッドブル始め、RBのスペインでの大失敗アップグレード、フェラーリのアップグレードもポーパシングが発生して高速コーナーで速く走れない。

ここに来てのアップグレード失敗は何を意味しているのか?最近のシミュレーションの発達から見てもシミュレーションと実際走行でデータが合わない事だろう。

その始まりはメルセデスのゼロポッドから続いている。

シミュレーションでは速かったのに、シミュレーションではポーパシングが再現出来なかったというのが多い。

でもあれから2年も経っているのに、今まで何やってたのと言いたいけど。

思えば昨年もアストンマーティンがアップグレードする度に遅くなったり、RBもハースもアップグレードが上手く行かなかった事が多かった。

それ程ギリギリのラインを狙って、やり過ぎると失敗してしまうという瀬戸際なのかもしれない。

いずれにせよトップチームは僅差の戦いで、レッドブル、マクラーレン、メルセデスは殆ど差が無くなっている。鼻差でマクラーレンって感じか。

ポーパシングが解決出来ればフェラーリも追いつくだろう。

RBは重症でアップグレードが上手くいったハースを始め、ウイリアムズにも負ける始末、軽量化が、成功したアルピーヌはずっと先に行ったし、元ザウバーも速くなっている。

そう考えるとRBは最下位の危機に曝されていると言っても過言ではない。

ここで纏めると今の勢力図は
マクラーレン
メルセデス
レッドブル
フェラーリ
ハース
アルピーヌ
アストンマーティン
ザウバー
ウイリアムズ
RB
という感じである。

ここで上手くいけば上位に行けそうなのは
フェラーリ、アストンマーティン、RBがアップグレードが上手く修正出来れば上向き出来るかもしれない。

レッドブルはコンストラクターは守れないだろう
しかしマックスは年間優勝出来るはず。もう2位を死守してれば楽勝である。

後はマクラーレンとメルセデスがガチガチやってくれれば星の潰しあいを高見の見物してれぼ良いだけだ。

どうしても1位で無ければ嫌だと打つかって来ればマクラーレンやメルセデスにも勝機はある。

どうしても1位で無ければ嫌だというのがマックスの性格なので、そこはどうなるかは分からない。

こんな感じの前半戦なので、後半から見るという人の助けになれば幸いである。

追記
ハンガリーGPが開幕して状況に変化があった。まずRB が復調の兆し、アップデートを諦めて完全に元に戻した上で一部を取り込んだかなんかして速さを取り戻した。予選ではリカルド9位、角田10位と健闘
した。しかし欲張り過ぎて角田が3位辺りを狙って濡れてる路面にも関わらず縁石を飛び出してクラッシュ赤旗。同僚リカルドも煽りを受けてラップ途中を中断された。
フェラーリも復調してきたがトップには並べない。
メルセデスは予選が雨で湿ったのもあって低温でタイヤを機能させる事が出来ずトップ争いに絡めなかった。

ここで再度勢力図を纏めると
マクラーレン
レッドブル
メルセデス
フェラーリ
RB
アストンマーティン
ハース
ザウバー
ウイリアムズ
アルピーヌ
といったところか。
しかし下位6チームは略一線でコースによって上下するだろう。それ程安定してない印象である。


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