
予算員会公聴会 川村小百合氏 25.2.26
■予算員会公聴会 川村小百合氏 25.2.26
— やまえつ WINNINGTICKETS (@winningtickets2) February 25, 2025
①債務国が行き詰まる道
超長期債買い手無く短期債借り換え
②預金封鎖、資産課税
③インフレになれば大丈夫なわけがない
④日本国債B格
崖っぷち、市場は先を読む
⑤不公平、先送り
民間は余力十分、政府負担過剰で多大借金 https://t.co/Tp0d5TgkvM
2025年2月26日火曜日、予算委員会公聴会
川村小百合氏(日本総合研究所)が、国会の予算委員会公聴会で語った現実的なこれからのシナリオ。ばら撒きや減税や財務省解体を叫ぶ国民にしっかりと現実を語っている。
川村小百合氏の発言を聞いてこれからの日本国の財政、国債、利払いについてまとめておきたい。
①債務国が行き詰まる道
超長期債買い手が無く、短期債にシフト
毎年のように借り換えに次ぐ借り換え
毎年の債券発行はなんと800兆円を超えるシナリオも。
イタリアの例がわかりやすい。
日本と同じように放漫財政を続けてきたが、金利が一気に上昇。
8~9%となりもうお手上げ状態となり万事休す。
②預金封鎖、資産課税
日本の財政が世界でも飛びぬけてとんでもない負債を抱えながら破綻せずにきた。今まで大丈夫だったのは、超低金利、マイナス金利により利払い額が低く低く抑えられてきたから。ここに来て金利が騰がり、利払い費が膨らんで来た。利払い費の財務省発表の推計は25兆円、これからの予測シナリオでは川村小百合氏は毎年利払い費が50兆円に到達する現実的なシナリオも提示。毎年の利払い費が20兆、30兆、40兆となればもはや、預金封鎖、資産課税も待ったなしの現実。フリーランチは無い。
③インフレになれば大丈夫なわけがない
インフレになれば大丈夫という謎の理論を吹聴する輩を目につく。確かに。
税収は増えるだろう。確かに税収は増える。が、それと比例してインフレなので歳出も増えるのだ。当たり前のこと。人件費も、原材料費も全てが騰がる。公共事業費もサービスもインフレだから騰がるので、歳出も騰がるのは自明。財政はインフレになれば大丈夫なわけがない。むしろ、税収が増えても、それ以上に歳出が増えてさらに赤字国債の発行が増えて、金利も上り利払いが増えて雪だるまのように赤字が増えるかもしれない。
④日本国債B格
日本の国債は崖っぷちだ。そして金融市場は先を読む。
投資家、市場は先をみて動く。
日本国債の格付けは既にA格の最底辺。次はB格だ。
B格になれば、日本国債は国際的な担保として通用しなくなり
文字通り紙切れの存在に。格付けがB格になってから騒いでも遅い。
市場はその前に動く。折込は早いのだ。
国債のショート、空売り。餓狼のような国際金融資本の日本国債空売りが襲い掛かる中で、日銀は無限ともいえる国債買い入れで対抗するのだろうが、そうなれば国債は救われても、間違いなく「円」が超希薄化とになるだろう。1ドル=200円どころか2000円、2万円とかになるだろう。
⑤民間は余力十分、政府負担過剰で多大借金
不公平。政府に多大な負担を押し付けて来た歴史。先送りにしてきた。
国民、民間には多大な富があるが、一方で政府には多大な借金が。

(まぁ、ばら撒きや減税や財務省解体を叫ぶモノタチには届かないだろうが。川村氏のこのリアルな未来も具体的な数字も彼らのファンタジー世界の中では、虚構の数字で財務省の差し金と思うのだろう。)
川村小百合氏のコメントのメモ
フリーランチはない。
これまでとホントに世界が違ってきている。
私は35年間やってきている古だぬき。経験を踏まえて、純債務国がどう行き詰まるかを語ってみたい。
どうなるか?どう思うか?
投資家目線では、この国危ないな。
長めの国債は買いにくいな。
短期はまだ大丈夫かな。国債は元本保証ではない。
超長期債の比重は落とす。
変動金利でアルゼンチン並み。
財政破綻が迫ってくるとどうなるか。
イタリアの前例。
2011年11月3日
イタリア調子に乗り、放漫財政。
金利が上がり一か月で金利が上昇。
8%、9%でお手上げ状態。
ドラギ総裁は、国債購入を停止。かわりに財政投入で救う。
満期はどんどん来る。
172兆円、新規国債だけではなく借り換え国債が今年はこれだけ来る。
預金封鎖、資産課税
利払い費の推計値:25.8兆円
利払い費はあっという間に50兆円へ
仮に1年債に借り換えを行うと毎年の国債発行額は817兆円へ
この国はどうかなってしまう
インフレになれば大丈夫という理論は?
全ての歳出は、物価が騰がれば全て騰がる。一般歳出も騰がる。
税収も伸びるが、歳出も増える。全然足りない。
日本国債の格下げ
次はB格になる。崖っぷちにある。
格下げになってから考えては遅い。金融市場は先をみて動く
欧州債務危機の欧州各国は新規国債はほとんど出していない
民間には豊富な資金、預金、それに対して日本政府は莫大な負債。
明らかに政府に負担を押し付けている。民間に余力があったのに
公平ではない。
余裕のない方も沢山いる
不公平、負担の公平化を