「人生30年理論」は自殺を減らせるか?
・漠然とした将来への不安を抱えている
・鬱や適応障害で毎日生きるのが辛い
・今の自分のままでいいのか焦りがある
そんな人は少なくない。
というより、みんな表には出してないだけでそういう人ばかりなのではないだろうか。
現代社会では鬱病にかかる人や自殺する人がとても多い。
私自身、18〜19歳まで鬱病で苦しんだ。
原因はなんなのだろうか。
・家庭環境
・いじめ
・仕事でのストレス
・金銭苦
もちろんこれらも原因の1つだと思う。
しかし私は、実はあまり意識されていないある原因が1番根っこに隠されているのではないかと考えている。
今日はそれについて書こうと思う。
現代人の不安感の原因
それはもしかしたら、「寿命の長さ」なのではないだろうか。
「長生き」できるようになったことが実は鬱や自殺を増やしてるんじゃないかということだ。
その名も「人生30年理論」
人生30年理論とは?
これはどんな理論かというと、
人間の脳は30年の寿命に最適化されており、それを前提に考え、行動することで1番高いパフォーマンスを発揮する。
そのため、それ以上の年数、例えば人生80年を前提として考えようとすると脳みそに想定外の負荷が発生してしまい、不安探知機の暴走によるエラーが起こる。
その結果鬱や自殺も起こってしまう、というもの。
なぜこんな理論を思いついたかというと、
私自身が過去に鬱病を患い自殺未遂に至り、さらにそこから回復した経験があり、
そこでキーとなったのが「タイムリミットを設ける」という考え方だったからだ。
「いつでも死ねる」と思うから生きられる
「なぜ私はギリギリの状態から死なずに立ち直れたのだろう?」
12年前、鬱病と戦っていた時の自分の思考や習慣、行動を書き出し、それぞれが精神の安定にどれだけインパクトがあったかをひたすら書き出していった結果、
その当時〜今までで1番の「基礎」となっていたのが意外にも
「タイムリミット設定」だったということに気付いた。
自殺未遂にまで至った鬱病からの回復には、高尚な自己啓発よりもなによりも、「時間に対しての考え方と感覚」を変えることがとても有効だったのだ。
ポイントは2つだけ。
ポイント1:「本気でしんどかったら明日死ねばいい」と考える
ポイント2:自分のやること(辛さに耐えなければならないこと)に数年単位のリミットをつける
2つに共通しているのは「どんなに辛いこと、しんどいことも終わりがくる」ということを強く認識させるということ。
これを逆にすると
ポイント1:どんなに辛くても生き続けなければならない
ポイント2:何かを始めたら辛いこと、苦しいことがあってもずっと続けなければならない
となる。
そして、重要なのは、長寿命社会の現代、
「生き続けなければならない」時間、つまり余命は、
20代の人にとっては、あと60年、
40代の人にとってもあと40年
という長い年月を指すということ。
これがほんの300年前までは、寿命自体が30年〜40年ほどだったため、自分で時間にリミットをつけずとも寿命自体がリミットになってくれていた。
参考:
社会実情データ図録
https://honkawa2.sakura.ne.jp/1615.html
現代人は、過去の人類の寿命の2倍以上の長さの余命についてあれこれ考えなければならなくなってしまっているのだ。
そして人間の脳みそは、どうしてもリスク=マイナス面を意識せずにはいられないという特徴がある。
そう考えると、寿命が80年の現代人は、単純に計算しても寿命が30年の人類の2.6倍の不安感を感じなければならなくなっていると言っても過言ではないのだ。
この変化に、脳みそが適応できるとは思えない。
真面目で「しっかり人生設計をしよう」とする人ほど頭パンクする。
頭がパンクしないほうが珍しいのだ。
まとめ
不安感や鬱を低減させる1つの方法として、脳みそに無駄な負荷をかけないためにも、
寿命とは別の「自分のタイムリミット」を設けることが脳みその不安探知機を暴走させないために重要なのではないか。
ポイント1:「本気でしんどかったら明日死ねばいい」と考える
ポイント2:自分のやること(チャレンジすること)に数年単位のリミットをつける
追記1
ここにさらにポジティブ思考な人とネガティブ思考な人の個人差を入れて考えると、元来ネガティブに考えがちな人は人類史上稀に見る不安感に押しつぶされてしまっているのではなかろうか。。
寿命30年のポジティブ人類
(ネガティブ3:ポジティブ7)×30年
寿命30年のネガティブ人類
(ネガティブ7:ポジティブ3)×30年
寿命80年のポジティブ人類
(ネガティブ3:ポジティブ7)×80年
(ネガティブ7:ポジティブ3)×80年
追記2
マインドフルネスが今これだけもてはやされている根底にあるのも、「人生30年理論」なのではないだろうか。
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