
怖がってる時にこの方法は無理でした~ビビリの元保護犬はなが教えてくれたレッスン②
<はじめましての方はまずこちらを読んでくださいね>
家のドアを開けた瞬間にガタブルに震えて固まってしまう。
外の世界は恐怖に満ち満ちている。
歩けないったら、歩けない。
やがて、家族との関係が築かれてきて、少しずつ少しずつ奇跡が広がっていく。
散歩の工夫によって、ニコニコがどんどんと増えていく。
今は天使となった世界一可愛い我が家の愛犬はなさん(親バカはこれぐらいじゃないとあきまへん)。
ペットロスを乗り越えて、彼女のことを以前よりもゆっくりとほっこりと思い出せるようになった今だからこそ、びびり犬との向き合い方い悩んでいる飼い主さん、世の主流のしつけやトレーニングの常識にどうもすんなり頷けずに悩んでいる飼い主さんたちに、何かお伝えできないか、何か喜んでもらえないか、との思いで記事を書き始めました。
メインの先生はあくまでも「はな」さんです。ワタクシ、なばな円盤(はなの母=里親)がたまにはずっこけながらも、失敗や反省を繰り返しながらも、はなという犬から学んだこと、ヒトとして感じたことをお伝えします。必ずしも時系列的に記事が並ぶことはないかもしれませんので、その点はご容赦下さい。
ご質問、ご相談、誠実に対応いたします。応援やシェアは大大歓迎です(イラストもななば円盤本人が描いたものです。えへへ)。
どうぞよろしくお願いします。では行ってみよー。
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オヤツ? そんなもの食べられっこない
①でご説明したように、アタチ(=はな)はお外に出るのが怖くなってしまいました。夏の間は早朝に出発できたので、どこもまだシーンとしていて、ママと二人でちゃんと歩けたし、公園まで行けば仲良しのワン友もすぐできて、すごく楽しかったよ。割とリラックスしてのびのびできたと思う。ママは目覚ましを4時頃にセットして、ピピピって鳴るとジタバタしながら目を覚ましてた。アタチも、まだ寝ていてもいいかなぁってママの横でごろんとしていることが多かったかな。一度、起こされてもそのまま動かないでいたら、「はな…、え?はな…!」ってアタチの脇の下あたりをムニムニとさすったので、「ンー」って起き上がったよ。ママはほっとしてたみたい。アタチに何かあったのかってびっくりしたのね。そうそう、ママもかなりビビリだよ。
あ、話題が逸れました。
たまに昼間や夕方もおトイレ散歩もかねて少し歩く練習をしたことがあったの。嫌だったんだけどさぁ、ママとしてはあきらめきれないよね。みんなは犬とフツーに歩いている。ママの目には、世界はそう見えたのね。きっと歩けない子もいるのよ、アタチみたいに。でも、ママは「わたしらは異常なのではないか」と思い込んでしまってた。無理もないけどね。
ママはネットで、しつけやらトレーニングやら、いろいろな情報を検索したみたい。「よし、これをやってみよう」みたいな気合が入ったママにリードを付けられた時は、ちょっと嫌な予感がしたなぁ(笑)。
案の定、道を歩いていたアタチは、自転車に乗った男の子たちが遠くに見えたらひえーってなって、急いで向きを変えようとしたの。あの元気な高い声も怖いし、まとまってこっちへやってくるというのが、すごく怖いのよ。
どういうものに例えようかなぁ…
ヒトって遊園地っていうの?ああいうところで遊ぶんでしょ?お化けとか怖いものも出てくるとか。お化けを怖がる人がお化けが出るアトラクションを体験することになったら、ぶるぶるになって、縮こまっちゃうよね。
そういうときに、口の前におやつを差し出されたら、食べられる?たとえ、それが大好物のものでも。まずは飲み込んでからアトラクションの出口までどう行こうか考えたりできる?
…できないよね。
ママは子供達にはすぐ気づいたのだけど、そこまでは良かったんだけど、何を思ったか、小さな柔らかそうなオヤツをアタチの鼻の前に持ってきたの。小さくて柔らかいのは、アタチが食べやすいように考えてくれたんだろうね。ママはどこかで調べて「オヤツで犬の気を逸らそう」っていうアイディアが使えると思ったらしい。
…だからさぁ、食べられないのよね。
(食べられるとしたら、そのワンコはストレス度がそれほど高くないか、あるいは何度もたびたびオヤツが出てくることによって自動的に口に入れているだけかもしれません。後者の場合は、おそらくですが、怖がったり、吠えかかってしまったりする行動自体はそのまま改善されずに残っている可能性が高いかもしれません[母より」)。
「そっかぁ」とママは残念そうにオヤツをオヤツ入れに戻してた。ごめんね。
それから、ある時は、同じように怖い対象に出会ったとき、ママにめちゃ励まされたこともあったな。
「大丈夫よ、はな、大丈夫!」って。そうして、アタチの真横にピタッと立って、なんとそこで「お座り~」とか言ってきたのよ。
怖がっていたアタチには、怖いだけでも大変なのに、なんだかビリビリ、ザラザラするヒトの声が頭上から降り注いでくる感じで落ち着かない。座れって言われても、怖いから早く逃げたい。ちょっと腰を下げて「はい、座ったいっちょ上がり」みたいにすぐ立ち上がっちゃう。だって、皆さんも、怖いものがあったらその横で座ってなんかいられないでしょ?余計にパニックになる。やめてくれ~って思ったから、それからママを見上げずにトカゲのように這いながら遠ざかろうと頑張ったよ。
(声かけはやらない方がベター。飼い主が自分を落ち着かせようとする目的で「大丈夫」と言うなら、心の中で唱えることをお勧めします。声掛けは「負の報酬」となって、問題(あくまでもヒトから見ての問題ですが)を継続あるいは悪化させる可能性がありますよね…たぶん。お座りしてやり過ごすというのも、かなり難易度が高い。これが何とかできている子も、よく見ると視線が泳いでたり、舌をペロペロさせているのでは…[母より」)。
今日はあと一つで最後にするね。
オヤツも声掛けもダメかぁと気づき始めたママでしたが、ある日のこと、二人でお外をなんとか歩けていた最中にママがタァーッと小走りになりだしたの。保育園の門の前だったかな。運悪くお迎えのママさんたちの自転車もいっぱい集まっていて、賑やかな子供たちの声もし始めて、ママもルート選びに失敗したぞこりゃ、って焦ったみたい。
アタチとしては「え!なんで走るの?なんなの?」って訳が分からず、返ってブレーキがかかる。ママは、なんでそこでオタオタになっちゃうのよーと困る。でも強く引っ張るわけにもいかずアタフタ。アタチはオタオタ。
★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜★
この三つの方法は、ママがカリスマトレーナー?とかしつけで有名な先生?とか、そういう人の意見も取り入れながら考えたものみたい。残念ながら、かなりのビビリを誇るアタチには無理でした。
次回は、ママがこれっきゃないと納得した、ビビリ犬と外を移動するための唯一の方法をご紹介するね。アタチもこれは許容できました。

本当にありがとう)
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