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よいプロダクトは、よいチームから!

よいチームがあるからこそよいプロダクトが作れると信じています。
もちろん、チームではない状況(例えば個人商店の集まり)でもよいプロダクトは作れていると思います。 何かを否定するものではないということは補足しておきつつ、個人的な信念としてはプロダクト開発はチームが中心と考えています。

とはいえ、今そうではない状況だった場合にどうやってチームに向かうのがいいかを考えてみました。


チームとは何か

目的を共にする仲間(の集まり)です。
ワンチームの単位は3人かもしれないですし、組織や会社単位のこともあると思います。
同じ目的を目指す仲間は同じチームと考えて良いでしょう。

少なくとも、肩書きや組織、誰かに言われた括りに収まっているものではないと思います。

よいプロダクトとは何か

何を持ってよしとするかは絶対値がありません。(それはそう)
少なくとも、目的を達成するために極限まで研ぎ澄まされた状態(無駄がなくこれ以上削るものがない)かつ顧客のビジネスの成功に寄与できているのがよいプロダクトではないでしょうか。
価値提供できているというのはそういう状態だと思います。(よい状態はたくさん定義できるので一例として)


我々はよいプロダクトを作りたい

たとえ目の前の作業に没頭していていも、技術的に極めたいとしても、政治的に戦っていたとしても、その先にはそれぞれが思うよいプロダクトがあって、ありたい姿に向かっているはず。
顧客にとってよい状態であり、自分たちにとってもよい状態であることを目指します。


現実と向き合う

とはいえ、
だがしかし、
目の前の現実からは目を逸せないし逃げることもできないわけで、どうやって乗り越えていくか、それが自分の信じる方向性と違った場合にどうすればいいのか、、

例えば案件ごとにリソース効率を追い求め、チームではなく個人ごとに稼働状況を見ながら仕事を割り振っていくスタイルを想像してみましょう。
・誰が何をしているのか本人と上長しかわからない
・PJごとに異なる指揮官がいるので誰のいうこと聞いていいのかわからない
・工数ベースで計算されるので業務以外の余裕が一切ない
・誰か休むと詰む可能性が高くなる
・・・・
よく目にする光景です。
これをみなかったことにして次に進むことはできない。。

よし、チーム作るぞ

ないものは作れ、あるものは変えろの精神ですが、開発の現場ってそう簡単に変えられないことが多いですよね(迫り来るQCDSとの戦いに負ける)
目の前に正しいと思える答えがあっても、隣にあるのではなく対岸にあるというのはよくあることです。(視座が低いと隣に見える)

チームを作るのは目的ではなく手段のはず

よいプロダクトを作るための手段としてよいチームづくりがありますが、よいプロダクトを作るための手段がチームづくりしか・・ない?

サイロ化された組織、人月商売、様々なアンチパターンを全て踏襲したプロダクト・・😇
これはもうよいチームがあれば解決できる=銀の弾丸に見えてきました。
しかし全てを新たにすれば目指す姿に・・なるんだっけ??🤔


リセットすることを考えない

自分の型に持ち込むために、理想を追い求めるために、今までを無かったことにしてはいけません。
うまくできていないから全て変える。悪いと思うから全部直す。何もかも作り直せば上手くいく・・?
手持ちのカードを全てトラッシュしてデッキから新たなカードを引いたところで理想が手に入るわけではありません。

さまざまな状況があるので、リセットするのが正解の場合もありますし、それを言い出したら元も子もない話になってしまいますが😇


こんな状況で大切にしたいのは

これまでを、これからにすること

時間もプロジェクトもエンジニアの人生も全ては流れるように過去から未来へとつながっていて、どこかで切り替わったりワープすることはありません。

チームビルディングするぞ!今日からチームだ!と言ったところで何かが変わるわけでもなく、マネージャーがワーワーしているところに現場が仕方なし付き合っているという構図は一番避けたいところ。

そのもう一歩、もう半歩手前に仕掛けを作っていくことが大事。
(クルマでいうとゼロ発進する時の半クラッチ状態のような)

それってなに?

・どんなに自分の理想と違っても現場のメンバーを信じること
・現場との信頼関係に自信が持てる状態にすること
・これから向かう先を共通認識として持てていること
マネージャーが焦って大ナタを振り回すと上下関係も信頼関係も壊してしまいます。
滑らかに過去から未来につなぐための下準備をしておきましょう。

苦労してきた過去、今のままでいいと思っている現在、マネージャーは視座が高いのでそれではいけない!と思って何かを変えることから始めようとしがちですが、その何かを変える意識や行動の初手を現場にやらせることが重要です。
マネージャーがそれを奪ってしまわないようにしましょう。
俺が変えたチーム、俺が作ったチーム、俺のチーム・・ではないです。

チームのためのマネージャーになるために、チームを作るのではなくチームになっていくように仕向けていくのが本来の仕事。

主役はどこまで行ってもチームでしかない。
その先に、あのチームいいチームだよねって言われる未来が待っています。

で、何からすればいい?

悪いところが目につくのはいい視座を持っている証拠です。
いきなりそれをひっくり返しにいくのではなく、まずはその視座を現場に与えていきましょう。
同じクルマの助手席に座ってもらうイメージです。
マネージャーが見ている景色を共有することで、気付きを与えます。
その後すぐに行動に移れるわけではないので、ふりかえりをしましょう。

マネージャーはその権限や政治的パワーで現場よりも多くの改革が可能ですが、そこはグッと堪えて、現場が同じ課題を持った時にどう考えるかを観察します。
現在の実力、地力を測ってみることで、改善の方向性が見えてきます。

気づかない、行動できないなどその状況に合わせて助言や支援をします。
目の前の課題が大きすぎる可能性もあるので小さくすることも考えます。

チームと言っても特別な何かではなく人の集まりです。
現場のエンジニアを中心に、これからを見据えた最初の1歩目を出す方向を示唆してあげることで一体感や動きだしを感じ取れるはず。
よいプロダクトを作るためのカイゼンの旅はそこから初めても遅くはないと思います。


最後に

チームづくりの第一歩を現場から始めることで、自律的にありたい姿(よいチーム)に向かい始めます。 そしてその過程でよいプロダクトが次々と生み出されていくはずです。(よいチームづくりとの相乗効果)

よいプロダクトは、よいチームから

自分の成果や結果を求められる立場にいると、答えを教えたり間違わないように仕向けがちです。 時間のかかることを急激に短縮する魔法はないですが、指数関数的に改善していくことは可能です。
常に現場のためのマネージャーであることを忘れずに、よいチームづくりに向き合っていきましょう!

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