![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/70481050/rectangle_large_type_2_effe052f474486a5fb6bbdd588a48ed5.jpg?width=1200)
病気について学ぶ「病理学」。その前に!
身体の仕組みについてものすごくさらっと(中田Youtube大学風にいうと「エクストリームに」)学んできました!
そして、これから「身近な病気と、その理屈について学ぼう」という流れでいきます。
「なぜ、こんなざっくりしか学んでないのに、もう病気の理解に入るのか?」「まだ、基本の医学的土台が完成してないじゃないか!」と怒られそうです。今日はその話です。
「学問としての医学」は負荷が大きすぎる割に「使えない」
大学に入ってわたしは驚くほどの違和感を覚えました。医学部って勉強三昧で大変なところだと思っていました。
自分は医学部に「浪人して苦労して入った」人間です。「頭の中どういう作りになってるの?」と聞きたくなるほど記憶力の良い同級生たちに負けないために、賢くない自分は必死で勉強しないといけないと思い、(もちろん部活は頑張ってましたが)医学部生活はガリ勉でスタートしました。しかし、真面目に取り組んでも、なぜかリアリティのない勉強が続きました。
「この勉強が医者になってどう役に立つのかまったくイメージが湧かない」そんな授業がずっと続きました。
「基礎医学」と名のつく授業では、人体の謎を解き明かす、またミクロなレベルでの知識、大量の暗記事項が出てきます。もちろん医学としてとても大事なことはわかるものの、普通に授業を真面目に聞いていたって理解も追いつかない。そして振り返ると、「あーそんなこと勉強したっけな」というレベルでしか頭に残っていない知識ばかり。そう、臨床に出てからも「あの知識は正直、要らなかった」という知識だらけなのです。
要するに、「基礎」から積み上げすぎる医学教育はそれこそ「コスパ最悪」なんです(ガリ勉で大学生活をスタートしたことを後悔しています)。
ですから、ここではあえて「みなさんに馴染みの深い、もしくはよくご存知の病気を紹介しながら、イメージを掴んでもらいながら、病気一般の理解(病理学とか生理学的な)につなげていこうかなと考えています。