WING先輩

「医学をすべての人に」をテーマに活動中! 京都の急性期病院の循環器内科医7年目です。 …

WING先輩

「医学をすべての人に」をテーマに活動中! 京都の急性期病院の循環器内科医7年目です。 若手なことを活かし、研修医、ナース・コメディカルに有益でわかりやすい発信をしています! 学生が苦手な基礎医学も、臨床医からの目線(将来役立つ)で発信します! 最近またパスタ料理にハマっています。

マガジン

  • 医療系の国家試験対策(すべての医療系学生必見!)

    予備校で看護師国家試験対策を担当することになりました。 医療系学生みんながコスパよく勉強するにはどうしたらいいだろう? そう考える中で生まれた記事たちです! ・「そもそも試験対策ってどうやったらコスパいいの?」 ・「医学って難しすぎるんだけど、こんなの全部覚えないといけないの?」 ・「学校の授業が難しすぎてついていけない。」 ・「国家試験対策の教科書には膨大な知識が載っていて挫折しそう。」 たしかに医学は難しいですが、必ずしもすべての知識を頭に詰め込む必要はありません! そして、すべてを「理解」する必要もありません! ・「医療従事者になるなら絶対知っておくべきこと」 ・「医療従事者になるならわかっておくべきこと」 「医療現場に出てからも必要なこと」や「試験によく出ること」は「限られて」います。このマガジンでそこをがっちり押さえましょう! 試験もラクラク合格!現場でもすぐ使える!

  • 医学生を応援するマガジン

    毎日、難解な医学を学んでいるが、どうしても理解しきれない。 大学教員も、「わかるように噛み砕いて」説明してくれている感じがせず、モヤモヤする。 「本当に将来、医師になるのに、今習っていることを全部理解してないと駄目なの?」 「こんなに難しいこと、どう役に立つの?」 若手の医者に、こんなことを聞きたかったのではないでしょうか? 私も部活の先輩ドクターに会ったとき、こういうことを聞きたかったんだなぁ、と振り返って思います。 今の時代の若い医学生のみんなが「余計な苦労」をしなくて済むように。 逆に、「今のうちにちゃんとやっとけば将来、楽になるように」 知識を厳選して、そしてわかりやすく噛み砕いて解説した記事を集めています! さらには、可能な範囲で大学生生活についてのプチアドバイスも入れています!

  • 研修医の日常の疑問を解消するためのマガジン

    病院の後輩研修医達に向けて、有用記事をまとめています。 「研修医一年目の、辛かったあの頃」 右も左も分からないまま、難解な医学書を買い漁るものの、 「研修が忙しすぎて読んでいる時間がない、足りない」 「知らないことが多すぎるけど、どこから手を付けて勉強したらいいか分からない」 「現場ですぐに活きる知識が手っ取り早くほしい」 と何度も思いました。 結局、研修で一番助けになったのは「先輩の『こういうときはこうしとけばいいよ』的なアドバイス」 私が研修医で日々、もんもんとしながら過ごしていたあの頃、こんなアドバイスがほしかったな、と思う内容を「ざっくり・わかりやすく」連載しています! この記事を読みながら研修ができるみなさんが羨ましい! ほぼすべての記事が無料です! 肩の力を抜いて楽しんでいってください!

  • コメディカルの毎日の疑問を解消するマガジン

    医療現場で働いていると、よく 「あれ?カルテに書いてある○○って、どういうことなんだろう?」 「なんで、この患者さんはこんな症状があるんだろう?」 「この患者さんにこの治療をする理由はなんだろう?」 「主治医の考えていることが気になるけど、忙しそうだから聞けずにいる、、、」 と感じることはありませんか? 「よくあるけど、日々忙しくて『なぁなぁ』にしてしまいがち」ですよね。 本マガジンには現場の「なぜ?」がわかるヒントになる記事が集まっています! スキマ時間や、仕事帰りにサクッと読めて、現場の感覚や大事な知識が「ざっくり・感覚的に」わかるようになります! 若手〜中堅の循環器内科医が、「ふだん患者さんに病状説明するのと同じくらい噛み砕い」て、ぶっちゃけた解説をしているから、絶対にわかる! すべての記事が「無料」です。 私も、「若手の頃にこんな連載記事があれば読みたかった!」。

  • 心臓・循環器系の医療従事者向け

    循環器病棟やICU・カテ室配属のナース。 心大血管リハビリに携わってくれているリハビリの先生方。 勉強意欲はあるのに、いざ勉強しようとすると立ちはだかる難関。 分かりやすいようなわかりにくい医学書の記載に眠くなる日々ですよね。 普段から仕事で忙しく疲れ切っているのだから仕方ありません。 日常業務の休憩時間や、帰宅後にさらっと読める記事を集めています。 ぜひ、楽しんでいってくださいね!

最近の記事

体循環と肺循環

107PM83(54.1%) 健常な成人の心臓について、右心室と左心室で等しいのはどれか。2つ選べ。 単位時間あたりの収縮の回数 拡張時の内圧 収縮時の内圧 心室壁の厚さ 1回拍出量 96PM4 大動脈系と比較した肺動脈系の特徴はどれか。 血圧が高い。 血管壁が厚い。 血中酸素分圧が高い。 塞栓症が起こりやすい。 POINT右心系(肺循環系)と左心系(体循環系)の比較: 右心系: 流れている:静脈血(酸素の少ない血液) 圧:低圧 低圧なので右

    • 看護師国試 - 胎児循環(必修)

      キーとなる設問111AM7(81.8%) 胎児循環で胎児から胎盤に血液を送るのはどれか。 総頸動脈 肺動脈 臍動脈 臍静脈 POINT以下の「名付け方の違い」を理解しよう! 血管: 動脈 - 心臓から出ていく血管 静脈 - 心臓に還ってくる血管 血液: 動脈血 - 酸素飽和度の「高」い血液 静脈血 - 酸素飽和度の「低」い血液(ゼロではありません) これは覚えてしまおう!血管名と血液名が「逆」なのは、以下2つ! 「肺」 「臍」 胎児に取って「肺

      • 看護師国家試験過去問を「ぜひこの順番で学べ!」という順番で並べた過去問集を公開します! https://tin-juniper-b8c.notion.site/WING-web-d2c91683ee9e40ee8e65f018c6cc2d96?pvs=4

        • 「必修」が大事な理由。しっくりきてますか?

          前回記事の続きです。 これから2回に分けて、 ①「必修が本当に大事な理由」を腹落ちしてもらい、 ②具体的に今日(もしくは明日)からのみなさんの国家試験対策が「始まる」ような具体的アクションプランを提示 したいと思います。 そもそも「必修問題」とは? まず前提として国家試験における「必修」とはなにか?について確認しましょう。 私が過去に受験した医師国家試験でもこの「必修問題」というのは設定されていました。現在の医師国家試験や看護師国家試験においても、その頃と同様のルールで運

        体循環と肺循環

        • 看護師国試 - 胎児循環(必修)

        • 看護師国家試験過去問を「ぜひこの順番で学べ!」という順番で並べた過去問集を公開します! https://tin-juniper-b8c.notion.site/WING-web-d2c91683ee9e40ee8e65f018c6cc2d96?pvs=4

        • 「必修」が大事な理由。しっくりきてますか?

        マガジン

        • 医療系の国家試験対策(すべての医療系学生必見!)
          27本
        • 医学生を応援するマガジン
          51本
        • 研修医の日常の疑問を解消するためのマガジン
          76本
        • コメディカルの毎日の疑問を解消するマガジン
          91本
        • 心臓・循環器系の医療従事者向け
          29本
        • 健康意識の高い方向け(書評含む)
          53本

        記事

          コスパよく医療系国家資格の勉強をしたい人は、とにかく「これ」から始めよう!

          今日は、医療系国家試験対策を「これからはじめようと思うけど、何からどう始めたら良いかわからない」という人に役立つ話をしようと思います。 主に想定している読者さんは、今メインで予備校等で担当させていただいている看護学生さんたちですが、他の医療系国家資格を受験される方々にも参考になると思います。 いろいろ考えたけど、やっぱり「これ」から対策するのがベストだ! 看護師国家試験をこれからはじめようとしている看護学生さんたち、そして、すでに試験を終えた方々の感想、そして「残念なが

          コスパよく医療系国家資格の勉強をしたい人は、とにかく「これ」から始めよう!

          みんなが自分で受ける医療を自分で選ぶ時代がくる。 高度な技術職を除く、ほとんどの医者は、FPのような、アドバイザー的存在になっていく。 そう考えていた自分の考えを後押ししてくれる本でした。 https://amzn.to/3jrioRp

          みんなが自分で受ける医療を自分で選ぶ時代がくる。 高度な技術職を除く、ほとんどの医者は、FPのような、アドバイザー的存在になっていく。 そう考えていた自分の考えを後押ししてくれる本でした。 https://amzn.to/3jrioRp

          心電図読影の「トレーニングの場」を作りたい

          基本的に心電図というものから逃れられない「医師」という仕事- 外科の術前。 - 担当患者の入院時ルーティン。 - 健康診断での心電図異常。 一般採血とならび、どんな進路を選ぶ医師にとっても避けられないのが心電図です。 すぐに結果が出て、すぐに緊急性の有無の判断を頼まれる検査です。 心電図に自信がないまま中堅医師になってしまった!研修医と違って、中堅医師になると、なかなか自分の担当患者の心電図を相談しにくくなりますよね。循環器の医師に相談するのも「忙しそう」だし「こんなこと

          心電図読影の「トレーニングの場」を作りたい

          ホームページ作ってます。これから充実させていきます! https://www.canva.com/design/DAE7JE4NVHY/GeHVjmkoCAnV3hnsFMbSNg/view?website#2:1

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          「たった3時間の授業」をデザインする

          たった3時間、されど3時間をどう有意義に使えるだろう? 今年に入って、医療系の学校での授業を引き受けることが増えました。 とはいっても、いわゆる大学の授業なので、1.5時間の授業が2コマ。つまり合計3時間程度の授業を出張で担当するケースが多いです。 すると、「たった3時間」で、学生さんたちにどんな「価値」を与えられるだろう?ということを考えさせられます。 私は循環器内科医として、臨床現場で働いていますし、得意分野もある、現場のことも教えてあげられる。学生さんたちに質疑

          「たった3時間の授業」をデザインする

          病気に共通した「仕組み」をイメージできるようになろう④

          病気のパターン③炎症さて、医療系学部のみなさんにとってはとても馴染みの深い言葉が出てきました。 今日のテーマは「炎症」です。これは一般の方々にとっても馴染みの深いワードでしょう。「虫垂炎」や「心筋炎」など、「◯◯炎」という病気の名前は良く聞きますよね。 そして、ほとんどの人が、この「炎症」が関係する病気を日常的に経験しているはずです。いわゆる風邪は「上気道炎」です。 それほど「身近」な現象なので、炎症については、ちょこっとだけでも詳しくなっておきましょう! 炎症のイメ

          病気に共通した「仕組み」をイメージできるようになろう④

          病気に共通した「仕組み」をイメージできるようになろう③

          病気のパターン②血流障害これまでの「ざっくり医学を学ぶシリーズ」で、最初に学んだのが「循環器系」でした。そう、全身の細胞に酸素や栄養素を運ぶのが循環器系でした。 酸素がリアルタイムに運ばれ続けないと、細胞はエネルギーが作れなくなり、役目を果たせなくなります。そして、やがて死んでしまうのです。ざっくり覚えておくべき病態は3種類あります。 です。ここはとても大事なので、ちょっと突っ込んだ内容にはなりますが、できればついてきて欲しいところです! ショック(物流システム全体の機

          病気に共通した「仕組み」をイメージできるようになろう③

          病気に共通した「仕組み」をイメージできるようになろう②

          前回の記事で、 「各システム(系)の機能がうまくいかなくなった場合を○○不全と呼ぶ。」 そして、その○○不全という呼び方をする際、「原因は何でも良い」 というニュアンスをお伝えできたかと思います。 今日は、そもそもの「病気の仕組み」をどう理解すると頭が整理されやすいか?について話したいと思います。 細胞が傷害されるパターンを知っておくたしかに病気は死ぬほどたくさんの種類があります。 ですが、細胞傷害が起こる「パターン」で大きく分ければ、両手で足りるくらいのパターン

          病気に共通した「仕組み」をイメージできるようになろう②

          病気に共通した「仕組み」をイメージできるようになろう①

          次は、みなさんが「よく聞く病気」からアプローチここまでは、みなさんがイメージしやすい「臓器別」に役割をエクストリームに(笑)学んできました。そして、次にみなさんがイメージしやすいのは「良く聞く病気」ではないかなと思います。 一般の方でも良く聞く病気。それは医療系学生であれば「一般の方でも知っているので、知らないと恥ずかしい」知識でもあります。そこから学んでいきましょう! とはいえ、さすがに病気の仕組みについての事前知識は必要!「では、よく聞く病気の代表としてまずは、「花粉

          病気に共通した「仕組み」をイメージできるようになろう①

          病気について学ぶ「病理学」。その前に!

          身体の仕組みについてものすごくさらっと(中田Youtube大学風にいうと「エクストリームに」)学んできました! そして、これから「身近な病気と、その理屈について学ぼう」という流れでいきます。 「なぜ、こんなざっくりしか学んでないのに、もう病気の理解に入るのか?」「まだ、基本の医学的土台が完成してないじゃないか!」と怒られそうです。今日はその話です。 「学問としての医学」は負荷が大きすぎる割に「使えない」大学に入ってわたしは驚くほどの違和感を覚えました。医学部って勉強三昧

          病気について学ぶ「病理学」。その前に!

          「急性」と「慢性」という病気の切り口②

          「体内を快適にする宿命」ホメオスタシス前回、ホメオスタシスについて話しました。 正直、みなさんが毛嫌いするワードなのでできるだけ使わずにいこうと心がけていましたが、ついに使わざるを得なくなってしまいました(笑) とはいえ、ざっくり理解すればOKです。 わたしたちは身体中の細胞たちに元気よく働いてもらうために、体内の環境を快適にする「宿命」がある、ということ。そして、ほとんどの場合、その宿命は無意識に達成されています(すごいですよね)。 経過の「急さ」は代償機構が効くか

          「急性」と「慢性」という病気の切り口②

          「急性」と「慢性」という病気の切り口①

          みなさんも、病気を「急性○○○○」とか「慢性○○○○」とか呼び分けているのを見かけることがありますよね。 これらの「病気の切り口」にどんな意味があるのか、そしてどんな違いがあるのか。この記事ではそれをざっくり理解することを目指します。長くなってしまうので、本日は「前編」とさせていただきます。 今日の内容は、「ホメオスタシス」です。 実は使える「ホメオスタシス」の知識「でた!医学とか生物の授業を受けてると、ぜったい最初の方に出てくるやつ!」 「『ほめおすたしす』って言葉

          「急性」と「慢性」という病気の切り口①