電気的除細動(DC)〜困ったら「必殺DC」〜
ひさしぶりに不整脈の話をします。
抗不整脈薬が非専門医でも使いこなせるように、過去に記事を挙げました。そちらもぜひご参照ください!
ところで、不整脈治療の「必殺」は何だと思いますか?タイトルの通りですが、まさに「DC」です。
後輩によく指導しているのが「いざというときにDCが出来る」というのは、「自信に繋がる」ということです。
我々循環器医にとって、DCの適応は2つ
①致死的不整脈(無脈性心室頻拍、心室細動)
②薬剤抵抗性の不整脈
となります。が、みなさんにはもう一つの適応を提案します。
③よく分からない不整脈だけど、患者さんが困っているとき
こう理解しておくと、「すっきり」しませんか?
実は僕たち循環器をメインに扱っている医師でも迷うことは本当に沢山あるんです。心室頻拍かな?と思ったとき、「正解を出すまでの時間的猶予」がないのです。
すると、「目の前で患者の状態が悪ければ、『とりあえず心電図だけ記録しといて、後で考えよう』と心で思いながら、『えいや』でDCしてしまうことはあります。
では、この「必殺DC」の手順を次の記事で書きたいと思います。お楽しみに!
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