パソロブレスってどこ…!?Ch.igai Takaha Kaito Zinfandel
2017 Ch.igai Takaha Kaito Zinfandel Paso Robles Rolph Vineyard
生産の殆どがサンタバーバラカウンティーのブドウを使用するシャトー・イガイタカハですが、唯一パソロブレス産(※1)のワインも造っています!
ワインメイクは、サンタバーバラのトランセンドワインズのオーナー兼ワインメーカ-であるケネス・ガミア氏。
彼が選んだ上質なジンファンデルは、パソロブレスの銘醸地にあるロルフファミリーヴィンヤード(※2)のジンファンデルでした。
丁寧に手済みで収穫された、ジンファンデル100%を使用し収穫後7日間のコールドソーク。フルーティーな香りを引きだし色調を豊かにするBM-45イーストを使用し21日間発酵。のちニュートラルフレンチオークにて18ヶ月の樽熟。
ジンファンデルならではの完熟チェリーなどの豊かな果実味にブラックコーヒーや、熟成紹興酒のニュアンス、しっかりとした骨格とスパイス香が全体を引き締め、酸味とタンニンはビターチョコを思わせる。
ほのかに香る樽のニュアンスがスマートリッチ。
ジンファンデルとしては、上品な酸味が広がり透明感溢れるスタイルに仕上がっています。
合う料理:すき焼き、焼肉、ラムラック、シュニッツェル
味噌煮、お好み焼き
Alcohol: 14.0%
pH: 3.63
free sulfur dioxide :11mg/L
total sugar :2.8 g/L
total dry extract (ISO) :34.7 g/L
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[Ch.igai Takaha Kaito Zinfandel]の美味しさの秘訣!
それは昼夜の寒暖差が生みだすユニークな環境!?
※1 Paso Robles(パソロブレス)とは!?
☆ この地で造られるワインは非常にユニークです!?!?
パソロブレスの正式名称はエル・パソ・デ・ロブレス、「オークの峠」という意味で、サンフランシスコとロサンゼルスの丁度どちらからも約400kmの中間に位置する場所にある地域。温泉とワインが有名な場所でもあります。
1797年にスペイン宣教師によってワイン用ブドウが土地に植えられ、元々は20軒そこそこしかないワイン産地でしたが、今やこのエリアには約250ものワイナリーがあります。
パソロブレスのワイン産地は1983年にパソロブレスAVA として認定され、現在は1万3000ヘクタール以上もの葡萄栽培面積が広がり、60品種以上が育てられています。以前はローヌ品種とジンファンデルが有名であったが、現在はカベルネソーヴィニヨンやメルローなども植えられ80%近くが赤ワイン用品種を栽培。AVA全体だと東西約70 Km、南北にも約50 Kmと幅がありますが、太平洋からは内陸に約30Km、車で20分で行けるところでもあります。その広さ故、気温や降水量、地質、標高など多くの要因も大きな違いがあり、2014年に11つのサブAVAが生まれました。
パソロブレスAVA内全域で葡萄栽培は行われていますが、大きく内陸側の東側と海側の西側に分かれます。東側は最も高い地点で370mの高原地帯、カリフォルニア海岸山脈のセントラルヒルズの西側と南側は起伏が多く、約200~730m以上の急峻な斜面も多い。土壌には所々石灰質の帯が横たわり、砂質、シルト質、粘土質のロームの沖積土、花崗岩と堆積岩の混合など様々な割合で混ざり合う。冬は温暖で雨が多く、夏は高温で乾燥する地中海性気候と乾燥した内陸性気候の2つの気候。年間平均降水量は374 mmであり、大半は冬季と早春に降り5月から9月はほとんど降水が無い。夏は大変暑くなり、6月下旬から9月中旬の日中の気温は38 ℃を超えることも多く、時には40℃を超えることもある。夏は異常なくらい夜と昼の温度差が生じ、20℃以上も開くことがある。冬は大変冷涼で湿度が高く、日中の気温10 ℃台に近付くことも多い。さらに朝と夜は日中の平均気温とは異なり、12月と1月は特に寒くなって0度近くにまで下がる事があります。
昼間の高い気温が糖度を作り、夜の気温との寒暖差が酸味を生み
2つの真逆な気候や多種存在する土壌、地形、温故知新なワイン生産
ブドウ栽培を取り巻く様々な環境により
多種多様なワインを生み出す産地 それが[パソロブレス]です。
※2 Rolph Family Vineyards(ロルフ ファミリー ヴィンヤード)
☆ Grapes Picked by Hand
ロルフ ファミリー ヴィンヤードは、北側モントレーから約100キロ、南はサンタバーバラから140キロ、海から25キロの山脈を超えた、パソロブレスの街の西側15キロアデレイダ地区の中心部に位置します。
街から中央を走る国道101号線と46号線と交わる交差点から、アデレーダロード沿い、緩やかに起伏している丘陵に30エーカー広がるブドウ畑です。
オーナーのJohn & Elizabeth Rolph夫妻は、2000年にロサンゼルスからパソロブレスに移り、10エーカーの敷地に2002年のシラー、2006年にグルナッシュを植えたのが始まりで、2009年と2010年に、プティシラー、カベルネソーヴィニヨン、ジンファンデルを追加で植え現在は30エーカーを所有。
環境に配慮した農業を目指し、ブドウ栽培の信条は[全て丁寧に手摘みで収穫] 20年近くたってもこの想いは変わらず続いております。
・主な使用ブドウ&クローン
シラー(470、1103P)
プチ・ヴェルド(400、1103P)
グルナッシュ(グルナッシュノワール、420A)
カベルネ・ソーヴィニヨン(337、1103P)
プティ・シラー(03、1103P)
ジンファンデル(08、セントジョージ)
近くにはダブラスクリークヴィンヤード、ジャスティンヴィンヤード、最近話題のダオファミリーエステートがあり石灰質頁岩や砂岩からなるシルト質粘土ローム層と堆積岩を含む粘土質ローム層からなる水はけの良い土壌。
ヴィンヤードのある地は、パソロブレスの中でも西側(山脈側)にある為、温かいイメージのパソロブレスの中でも涼しく骨格な豊かなブドウ栽培に適しまた、周りのワイナリー名からもこの地が銘醸地であり事が物語ります。