井戸を掘ろう!
「井戸を掘ろう!」って思ったことあります?
私は、あります。2~3年前に業者さんに見積を依頼しました。
弊社(自宅兼職場)は、千葉県の君津市という所にあります。
東京からはアクアライン経由で40分程度でわりと近いです。
なので、近所にいくつかあるキャンプ場は、いつも土日になると都会からのお客さんで賑わっています。
車で40分で東京都は近いとは言いつつも、そこは田舎。
最寄りのコンビニは徒歩だと往復1時間はかかるし、移動は基本的には車。
散歩してるとイノシシや猿に出会えることもあります。
田舎って土地の購入代は安いのですが、ガスや水道などインフラを引くのに結構お金がかかります。
私の場合は、土地の売主が持っている井戸から分岐した水道(?)を使っていて、売主さんに水道料金を払っています。
私が住んでいる地域は湧き水が有名。
「平成の名水百選」にも選ばれた水に恵まれた土地です。
土地の売主さんのみならず、ご近所には井戸を設置しているお宅も普通にある。
ならば我が家でも、と業者さんに聞いてみましたよ。
結論。思った以上に高い!
東京の私立大学へ子どもを通わせるのに年間必要な費用くらい。
まだまだこの先、教育費にもお金かかりますし…
とりあえず見送って、現在に至ります。
こんな事を思い出すのが、こちらのワイン。
井戸と深い関わりのあるワイン
ジゴンダス フォンマリア 2015年
「フォンマリア」という銘柄名は、マリアさんの泉(fontaine)にちなんだもの。
こちらのワインを作っているドメーヌ・サンガヤンは、南フランスのローヌ地方ジゴンダスに18世紀からあるワイナリー。
マリアさんは、今から100年程前にサンガヤンを取り仕切っていた女性です。
乾燥した南仏で、ブドウの栽培に欠かせない水の確保はとても重要でした。
貴重な水を自前で確保して、栽培しているブドウの品質を向上させたい。
長年、そう願っていたマリアさん。
なんとか資金を用意して、井戸を掘ります。
多額の投資は無駄にならず、ドメーヌの畑に十分な水源を確保。
この水源のことを「マリアの泉=フォンマリア」と呼ぶようになったそうです。
井戸から湧き出る水をブドウ畑に張り巡らし、安定してよいブドウを収穫できるようになり、現在に至ります。
ドメーヌ・サンガヤンの発展に欠かせない貴重なフォンマリア。
フォンマリアのある丘にある畑は、サンガヤンにとって大きな意味のある畑です。
マリアさんへの敬意を込めて、この丘にある畑で栽培されたブドウのみを使って作られた銘柄が「フォンマリア」。
じっくり時間をかけて熟したブドウを醸造し、24ヶ月間木樽で寝かせたフォンマリアは、濃い果実味とタンニンがしっかりした力強い赤ワインです。
2015年産のワインですが、まだまだ何年も熟成させて楽しめます。
時には井戸に思いを馳せながら、ワインを飲んでみるのはいかがでしょうか?
何か将来に大きな影響がありそうな決断をするときにもおすすめです。
きっとマリアさんが背中を押してくれますよ。