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さて、本鮪の頭の身は美味しいのか?

こんにちは!
もと和食料理人のwine&cheeseです!

カレーのレシピを煮詰めていくには
まだまだ時間がかかるので
しばしカレーから離れてみたいと思います

なぜ「もと料理人」かといえば
今は料理人をやめ、とあるスーパーの水産部門で働いているからです

まぁなんというか
魚屋さんで働いている特権?といいますか。。。

役得とでもいいますか
普通では手に入らない物も手に入ることがあります

そのうちの一つが本鮪の頭

僕はもともと
鯛の兜煮や、鰤の兜焼きが大好物です!

目の前に本鮪の兜があれば手を出さないわけがない!

と言うことで
自分で解体しなければなりませんが
その分格安で買うことができます

その時々で兜の大きさは違いますが
大きい物だと本当に兜として、自分でかぶれそうな大きさです!


さて


【鮪の頭からどんな身が取れるのでしょうか?】

聞いたことのある人もいるかもしれませんが

[脳天の身]
細長い三角柱の身で
脂が乗ってます

人間で言えば
頭頂部から後頭部?にかけての身

[ほっぺ]
目の下から後方にかけて取れる
繊維質の赤身で淡白な味わい

[上顎の身]
人間で言えば喉仏の前にある身
血合っぽさも少し感じられます

[目玉]
煮付けにしても、こってりしていて美味しいです
最近は煮付けに飽きてきたので、目玉の裏側に付いている筋肉質の身を漬けにしています

[脳天の下の部分の身]
大トロみたいな味わい!


まずは刺身でいただきました!

左から
脳天の下の部分の身
人間で言えば首の付け根と肩の間の身?
かなり脂があり大トロの様な味わい
クセのない味わい

真ん中はほっぺ
赤身で繊維質で、シャキシャキとした歯応え
と、赤身の淡白な味わいが美味しい身

右が脳天
こちらも脂が乗っていて、独特の香りがほんのりとあります

どの身もそれぞれに美味しさや
歯触りがあります!

【鮪のほっぺの身】

ほっぺの身は、頭の両側面にあり
目玉の下から後方にかけて
目玉に沿って付いている身です

目玉に沿った部分の身が一番厚く
強い筋がついています

この強い筋は硬く、そのままでは
食べにくいので[ねぎま]にします

鮪の筋は肉の筋とは違い
少し炊けばすぐに柔らかくなります

筋を外した時に一緒に身も付いてくるので
とてもいい出汁が出ます

鍋に水と鮪を入れて火にかけます
ツユの濁りがなくなるまで
アクを引きながらコトコト弱火で炊き
薄口醤油と味醂で味を整えれば完成!

美味!

【その他の身】 

目玉の裏側の身は、赤身でシャキッとした歯触りで、やや強めの味わい

上あごの身も赤身で、少し血合の様な雰囲気のある柔らかい身

どちらも個性的な香りがほんの少しだけ感じられます(クセがあるというほどでもない)

なので濃口醤油と味醂で味付けして
上から米油を加えて、オイル漬けにします
老抽(中国の溜まりのような醤油)を少し加えるとさらに美味しいです!

一晩おくと味が馴染んで美味しいです!

食べきれなかった身も、ぜーんぶ一緒に漬け込みます

丼に酢飯をよそったら、小さくちぎった海苔を酢飯が隠れるくらい乗せ、鮪をタップリとのせ、あとはかき込むだけ!

飽きたら胡麻油など加えたりと
味変しても美味しいです!

中々普段見かけることはありませんが
鮪の解体ショーの時なら手に入るかも^_^

見かけたらぜひ試してみて!
美味しいよ!

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