『チャンピオンたちの朝食』カート・ヴォネガット・ジュニア
カート・ヴォネガット・ジュニアはアメリカの小説家です。
20世紀後半に作家デビューし、数々の作品を残してきました。SF的な手法を取り入れたり、文章の中にたくさんの絵を挿入したりなど彼の独自のスタイルは、村上春樹さんにも影響を与えています。
『チャンピオンたちの朝食』は、彼の代表作の1つと言われる長編小説。無名の作家として不遇の生活を長年送ってきたキルゴア・トラウトは、あるアート・フェスティバルに招待される。そこで、自動車の販売事業者であるドウェイン・フーヴァーと出会い、トラウトの人生が大きく変わることに。この2人が出会うまでの過程を描いた物語です。
時間軸があちらこちらに飛ぶので、少し読みにくいところもあるかもしれません。その点しかり、ユーモアや皮肉が込められているところは、カート・ヴォネガット・ジュニアらしい小説だと思います。