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『パパラギ』ショイルマン

第一次世界大戦後のドイツで、画家兼作家のショイルマンによって書かれた1冊です。「パパラギ」は、「白い人」「外国人」という意味する言葉で、この本はヨーロッパを訪問したサモアの酋長ツイアビが帰国後に島の人々へ西洋文明について語った演説集とされています。が、実際はショイルマンがつくったフィクション。(彼自身はサモアには滞在していた経験あり)
フィクションと銘打っていないため、言われなければ実際にサモアの酋長が話したことなのだと思ってこの本を読み進めてしまうでしょう。ドイツや日本でも出版された当初はノンフィクションの書物として多くの人が信じたそうです。

約100年前に文明の進歩について疑問を投げかけた『パパラギ』は、現代においても、文明がますます発展しているこの社会の良し悪しについて考えるきっかけを与えてくれると思います。

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