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『となりのイスラム』内藤正典

内藤正典さんは、イスラム市民や現代イスラム社会について長年研究されてきた方(現在は、同志社大学大学院グローバルスタディーズ研究科教授)です。イスラム国など過激派によるテロに関するニュースが頻繁に目立つようになった2010年代。それにともなって、イスラム市民やその社会の実態と日本を含めて西欧世界に住む人々によるイスラムへのイメージが乖離していくこと対して危機感を抱いた内藤さんがこの本を書かれました。

一部のイスラム過激派によるテロを否定したうえで、「イスラム的に正しき生きようとする人たち」の存在を伝えること、そして西欧世界とイスラム世界が「暴力によって人の命を奪うことを互いにやめる」ことを望んで、イスラム教や文化、過激派が生まれた背景などを本書で分かりやすくまとめています。

この本自体は7-8年前に出版されましたが、争いが終わらない現在の世界においても何かしら一助となるであろう1冊です。

編集済み · 8秒前

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