要注意!「鉄欠乏症」とは何ですか?
一般的には「貧血」症状のもとと思われている体内の鉄不足。
でも、そんな簡単なことじゃすまないらしい。
知り合いの精神科医に聞いたとことでは….
鬱病を疑ってクリニックに来院する女性の多くがこの鉄欠乏症とのこと。
ニュージーランド🇳🇿の現状も調べてみたら….
鉄欠乏症は、世界中の女性にとって最も一般的な欠乏症。
鉄分は先進国でも最も一般的かつ広範囲にわたる栄養欠乏症であり、世界中で約 20 億人が罹患している。
鉄欠乏症は、世界中の非妊婦の 33%、妊婦の 40%、および子供の 42% に影響を及ぼしている。
症状としては….
貧血、極度の疲労、胸の痛み、心拍数の上昇、または息切れ、頭痛、めまい、
手足が冷たい、舌の炎症、食欲不振、運動パフォーマンスの低下、
子供の神経認知発達障害、集中力の低下、気分の落ち込み、性欲の低下、
モチベーションの低下、脱毛……
および生活に対処する全体的な能力の低下を感じる可能性があるとのこと。
……確かに心身に大きな影響を及ぼす。
でも、それだけじゃない。
僕自身の認識不足も気付かされた。
それは、
鉄欠乏性貧血は、体内の鉄(フェリチン)レベルの低下とヘモグロビンの減少の結果で、貧血を伴わない鉄欠乏は、鉄欠乏性貧血の3倍多くみられ、潜在的鉄欠乏症と呼ばれる。
そう「フェリチン」。
一般的には鉄不足として貧血が知られており、その多くは鉄欠乏性貧血。
検査は主にヘモグロビンを見るけど、ヘモグロビン値が基準値であれば貧血診断とはされず正常となってしまう。
そうすると様々な体調不良は原因不明の不定愁訴となってしまうことが多い。
また精神科では一般的に血液検査はそもそも行わず…….
症状からうつなどの精神疾患として診断される事もある。
この場合に投与される抗精神薬の効果は期待できないらしい。
なお鉄欠乏は妊娠中に胎児に影響を及ぼす。
産後鬱とも関係性は指摘されています。このような場合はフェリチンを検査すると、
原因として鉄欠乏が分かる事がある。
この「フェリチン」。
簡単に言えば、鉄を蓄積する貯蔵鉄の働きがある体内のタンパク質を指す。
鉄が不足する場合…….
まず貯蔵鉄であるフェリチンが減少し、次に血液中の鉄である血清鉄が減少、
そして最後にヘモグロビンが減少します。
そのため、血清フェリチン、血清鉄とヘモグロビン検査を行うことで、鉄欠乏性貧血を引き起こす前に鉄欠乏である可能性を推測することができるとのこと。
繰り返しだけど、一般的に、鉄不足による貧血はヘモグロビンで判断される。
しかし、ヘモグロビンが正常と判断される基準値を示しても、体内では鉄が不足していることは珍しくないらしい。
その為にフェリチンについての検査は重要とのこと。
一般的な血液検査では、鉄不足は見落とされやすいのが現状。
鉄不足による不調(疲れやすい・イライラしやすい・うつのような状態など)を招かないためにも、まずは鉄欠乏検査を受けてみませんか?