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それで良かったかどうかは未来が決める──読んで良かった(2022年2月6日版)
最近読んで良かったものを徒然なるままに挙げてみます。どれも大変面白かったです。著作に関わられた皆さん、そして、これらの存在に気づかせてくれた皆さん、ありがとうございます!
■ tech
◎ [超入門] FizzBuzzで考える関数型プログラミング学習を純粋関数型言語でやる理由
関数型プログラミングの考え方を、FizzBuzzプログラムを作る過程を例に解説する記事。
手続き型の考え方でプログラムを作る過程と比較することで、関数型(特に純粋関数型)プログラミング言語の考え方の違いを浮き彫りにしています。
関数型プログラミングでの考え方は、関数(ルール)と値を組み合わせて、目的とする値に変換して行くパズルのような感覚で考えていきます。
おそらく、何度も読み返すことになるだろう記事。ありがとうございます。
◎ オープンソースcURLの作者、某大企業から「24時間以内にこの質問に答えるように」との無礼なメールを受け取る
オープンソースソフトウェア(OSS)について改めて考えさせられるニュースを伝える記事。
cURLはオープンソースで開発されているソフトウェアです。先日その作者であるDaniel Stenberg氏に、某大企業からオープンソースを全く理解していないとみられる大変無礼なメールが届いたとして話題になっています。
OSSは「無保証」が大前提です。OSSライセンスでは、「無保証」に同意することで利用が許諾されています。なので、利用(使用)する側は、開発元に対して何かを要求することはできませんし、開発者側も要求や要望に応える義務はありません。
一方で、開発元とは別の誰かが、OSSへの「保証」(サポート)を提供することは禁止されていません。それをビジネスとして行っているのが、たとえばRed Hatのような企業です。
こういったことが理解されてないと、この記事のようなことが起こってしまいます。
そう考えると、Linus Torvaldsが、自分たちが開発するものをLinuxカーネルに限定し、エンドユーザーが使える形(Linuxディストリビューション)にしなかった(=エンドユーザーに保証する部分は、他の誰かに任せた)ことは、正に慧眼だったと言えるでしょう。
◎ 完成したサムスン式フォルダブルの基本形
林さんによる、Samsungのフォルダブル(foldable)スマートフォンのレビュー記事。
ただし、本稿ではあまりFold3、Flip3ならではの最新の特徴には重点を置かず、むしろ、Foldシリーズ、Flipシリーズの系譜についてデザイン的視点から評価を試みようと思う。
「Galaxy Z Fold3 5G」「Galaxy Z Flip3 5G」という具体的な製品を扱いつつも、一般的な機能レビューではないところが、この記事の面白いところ。
■ Others
◎ ~飛躍するクリエイター~ 第62回 石塚千尋 マンガ家
マンガ家、石塚千尋さんのインタビュー記事。同郷ということで記事が目に留まりました。現在連載中のマンガも、青森県弘前市が舞台だそうで。
連載が決まってからネームが通るまでに約2年半かかりました。「ふらいんぐうぃっち」は魔女が主人公のファンタジーな話だから、嘘っぽくならないように、現実世界をしっかり描きたいと考えていました。そのため舞台設定でずっと悩んでいて行き詰まってしまい、いったんリフレッシュのために弘前に帰ったんです。弘前で日常を過ごす中で、「ここでいいじゃないか!?」と思い立ち、それで実家の近所を舞台にネームを1枚書きました。
いい話。とりあえず「ふらいんぐうぃっち」のKindle版を買いました。楽しみ。
《Postscript》
「コンテンツの黄金サイクル」が広がるといいな、の小さなステップとしてアウトプットを続けています。