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挑む気持ちがコンテンツを生む──読んで良かった(2022年1月26日版)

最近読んで良かったものを徒然なるままに挙げてみます。どれも大変面白かったです。著作に関わられた皆さん、そして、これらの存在に気づかせてくれた皆さん、ありがとうございます!

■ tech

◎ WineをHaikuに移植(ツイート)

「Haiku」は、「Inspired by the BeOS」で開発されているオープンソースのOS。「Wine」は、Linux用に開発されているWindowsレミュレータ。そして「ReactOS」は、Windows互換を目指してスクラッチから開発されているオープンソースのOS。

すなわち、このツイートは「オープンソースのWindowsアプリが、オープンソースなBeOSライクなOSのHaiku上で動作した」という話。すごい。面白い。ReactOSは1998年から、Haikuは2001年から、それぞれ開発が始まっていて、20年に渡ってコツコツと開発が続けられてきました。素晴らしい!

◎ これだけは読んでおきたい! 機械学習を学ぶ人のための厳選入門書

「はじめての機械学習」(講談社、ブルーバックス)の著者が、同書を読んだ読者が「次に読む」べきお勧め書籍を紹介する記事。

「はじめての機械学習」のキャッチフレーズは「中学数学の知識だけでAIのエッセンスがわかる」。そのトレードオフとして「正確性に欠ける」という評もあるということで、

そこで、本当に機械学習のさわりである本書で入門した読者の"その後"ために、「もっと知りたい」「本格的に学びたい」と思った時に、どんな本が参考になるのか? 「読者に欲求不満がたまるのではないか」と案じた著者が、"その先の道標"を紹介しつつ、学ぶべきポイントを説きます。

(記事より)

とのこと。

実際に取り上げられている書籍は、「バイブル」と言われるものよりは、著者ならではの視点で選ばれたものになっています。たとえば、「そもそも機械学習というものの裏にどんな哲学が隠されているか」が分かる書として「岩波講座 物理の世界 物理と情報〈3〉ベイズ統計と統計物理」という、2003年に刊行された物理学の教科書(?)を挙げていたり。面白い。

◎ スタジオを自作! 低予算で防音/Dolby Atmos対応を実現する方法

「藤本健のDigital Audio Laboratory」連載は、いつも楽しみにしているのですが、今回は、防音スタジオを「自作」してしまった人を取材した記事です。何それ、すごい。

「DIYで防音室を作るしかないと考えていた頃、ちょうど運よく『引っ越しをするので自宅の防音室(環境)を手放したい』という方がいたのです。

(中略)

1度下見に行ったところ、かなり古かったのですが、タダでもらえるなら! と『次の日曜日に取りに伺います』と返事をしました。

(記事より)

たとえ無償で譲るという人がいたとしても、それを引き取って自宅に設置しようと思う人は少数派でしょう。しかも、

7.4畳の部屋の中に防音室を作り、そこにC7サイズのグランドピアノを入れるため、6畳程度の防音室が絶対条件。しかし、譲り受けた防音室の部材は3.4畳。そのまま組み立ててもサイズ的にマッチしないのだ。

(記事より)

いやいや。サイズ合ってないし。ということ、この方、譲り受けた材料を使いつつ、足りないところを自分で材料を集め、DIYしてしまったそう。個人でも「やれる」ことを証明したのは素晴らしいけど、やっぱり普通はそう簡単に真似はできないので、How-toとしてはまったく参考にならないのだけど、抜群に面白くて、ぐいぐい読んじゃう。力強いコンテンツ。素晴らしい。お腹いっぱい。ありがとうございました!

■ Others

◎ Number編集部のツイート

このツイートに付けられてる動画の撮影の仕方が面白い。発売された雑誌(ツイートは、それを告知するもの)を真上から映し、手で1ページずつめくっていく、というもの。文字は読めないけど、写真とレイアウトは分かる、という構図が絶妙。書店でパラパラとページをめくってみてる感覚に近いかも。ビジュアルもウリにしている雑誌ならでは。


《Postscript》
コンテンツの黄金サイクル」が広がるといいな、の小さなステップとしてアウトプットを続けています。ギリギリ、連続投稿を継続中。


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