怒涛の５連戦フィニッシュからの怒涛の主力流出。予定外のハードワークを強いられた年越しはオフロード
１２月２２日に２０２０年シーズン総括インタビューを終えて、もう年内の大きな出版物の締切も終わったしあとはぐったりするべし…と考える余裕もなく力尽きた感じでぶっ倒れたオフの入り。コロナ禍による過密日程での取材を怒涛のラスト５連戦で終え、もうお正月明けまで死んだふりでもいいでしょうと決め込んでいたあの頃。すでに遠い昔のことのようです。
だって…まさかシーズン総括インタビューした４人のうち３人がいなくなるなんて想定外ですよ。クラブには５連戦に入る前に「例年のヤツやりますんで」と取材依頼して、来季もいてくれそうな選手をピックアップしたつもりだったのに…。三平和司選手がまさかの契約満了で、シーズン総括の予定が急遽ラストインタビューwith号泣になってしまったやるせなさ。
さんぺーくんにはサッカーのこともそれにまつわるピッチ周辺のことも本当にお世話になってきたし、普通に大分で引退してくれると勝手に決めていたから、だいぶ驚きました。前田凌佑選手にしても星雄次選手にしても試合に出ればいい働きは見せていたし、意外だった。コテこと小手川宏基選手にいたってはもう、ユースの頃から好きな選手だったので悲しみしかない。わたしが毎年、エルゴラッソの順位予想のアンケートの「好きな選手」の欄にダビド・ルイスと並べてコテの名前をぶっ込んでいるのを、何人の人が知っているかはわからないけど。それはこれからも書くと思います多分。
さんぺーくんのことはこちらにもしっかりコラムとして書いたので、こちらも是非。甲府サポの方々にも読んでいただきたいなー。
しかし今オフのストーブリーグはコロナ禍だしそれほど動かないのではないかと思っていたのが大ハズレでした。むしろ来季Ｊ１の２０チーム中４チームがＪ２降格というレギュレーションのせいで、どのクラブも目の色変えて補強に走り出した感。それでも岩田智輝選手の横浜Ｆ・マリノス移籍は覚悟していた。逆にそろそろ羽ばたくべきだとさえ思っていたので、ここはしっかり準備してインタビュー取れてました。
だけどまさかの生え抜きキャプテン・鈴木義宜選手が清水に移籍してしまうなんて…激震すぎ。これには移籍発表リリースのコメントだけではダメだと慌てました。ノリくん本人に連絡を取ったら自らインタビューの取り直しを提案してくれて、本当に感謝です。それだけ大事な存在だったからね…。
その再インタビューを移籍リリースの２時間前にやって、リリース後に出そうと猛スピードで作業していたら、なんとその日はそのあとに続々と移籍のプレスリリースが出ますとクラブ広報から連絡。えええ！ちょっと待って！
２０２１年は鳥栖でプレーすることになった島川俊郎選手も、在籍は２シーズンでしたが濃い存在感を残したプレーヤーでした。コロナ禍の中断期間に毎日、インスタグラムに弾き語りをアップしてくれて、その美声に心慰められた人がどれだけいたことか。キー局のワイドショーにも連日取り上げられて、そんな２０２０年の思い出話も楽しく交えながら総括インタビュー取っていたのに…と、これもシマくんに連絡取って、その夜に急遽再取材。
インタビューが取れなかった選手もいます。浦和に移籍した田中達也選手については、浦和関連のメディアさんたちから紹介記事の原稿依頼をいただいているので、そちらでガッツリ書くことになりました。これは出たらあらためて告知します。
渡大生選手は昨年来たばかりだったしもう１年いてくれるかなと思っていたんだけど、福岡に移籍しちゃって残念。まあ本人がずっと戦術にフィットしきれていない感触でもどかしそうだったので、よりわっちゃんらしく躍動できるチームがあるなら移籍したほうがわっちゃんのためでもある…でもさみしいなー。わっちゃんに挨拶の連絡を送ったら「渡鳥なので羽を休めないのです」って返事が来た。うぅ。
去っていく選手のインタビューをアップしては大分のサポーターのみなさんから「これを読んでやっと心が落ち着きました…」みたいなコメントをいただく繰り返しで、選手たちは新天地で生き生きと活躍するはずだけど、なんだか自分は「おくりびと」になったような気分だった、２０２０年の暮れ。
最後にシマくんのインタビューを更新してからさすがにライフ０状態になって事務所を散らかしたまま家に帰り、爆睡して年越し。本当に何もしなかったしどこにも出かけなかった。ただひたすら寝て、サッカー観ながらゴロゴロしてました。
あけましておめでとうございます。
— Hinatsu Higurashi (@hinatsu_h) January 1, 2021
年明けは家でひたすらゴロゴロしながら、ようやくシティ対ニューカッスルを見ています。やはりなかなか崩せぬ。デ・ブライネは小出くんみたいなクロス入れるべし。ん？
片野坂知宏監督体制になってからここまで主力が流出したことはなくて、だからきっと監督も「うわー」とか思ってるんだろうなーと思いつつ、でもわたしはこう思うのです。
主力の大量流出は痛いでしょうが、チーム作りにおいては、最近は相手に対策されて苦しむことも増えたし、中途半端なブラッシュアップよりも根底からの再構築も全然ありだと思う。来季大分が何を残して何を新しくするのかは見どころかも。
— Hinatsu Higurashi (@hinatsu_h) December 30, 2020
移籍した選手たちのますますのご活躍を願います。#原稿中
やっぱ組織は新しい刺激を入れ続けなくちゃダメだよと。カタさん自身がそれはいちばん大事にしているところだとも思うので。まあまた築きあげるのは大変でしょうけど、完全にゼロからというわけではないのだし、それこそ本当に何を残して何を刷新するのかというところ。逆に燃えてきてほしいよカタさん！またロティーナさんとの対戦もあるし！！ヨシノリつきで！！！
年明けは今日、３選手の契約更新がリリースされて、ほっとしたところからスタートです。年末に発表された更新選手と新加入選手も合わせて、徐々にチームの形が見えてきはじめる段階。残ってくれた選手たちありがとう。ここからまた少し出入りがあるはずだし、まだ次のチームが発表されていない選手たちの行先も気になっているままですが、もうハラはくくった。
４チーム降格の２０２１年シーズンは昨季以上の過密日程になる可能性もあり、コロナの影響で何が起きるかわからないという厳しい状況です。チーム始動前にチーム紹介の原稿を書かなきゃいけないとか、今年も取材はほぼオンラインのみとか、いろいろ歪みも出てるんですが、それもゴリゴリとオフロードを走る四駆車のように乗り越えていくのみ。前だけ向いてろ、です。
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