易経に想う (続)

易経が四書五経に含まれている事に違和感を感じていましたので、中国古典の解説書を紐解いてみました。

そこには『易はもと卜筮に用いられたものだが、❝易経❞と言う典籍になってからは、卜筮のほかに人間処世上の指針教訓として見られるに至った』とありました。

確かに書かれている内容は、「言語を慎み、飲食を節す」のようにかなり具体的に「こう生きなさい。こう生活しない」と言ったものが多いようです。

しかし占いに関することも書かれてあります。
「初筮は告ぐ。再三すれば瀆る。」
つまり「占いは心身を清め統一し謹んで行うものだから、最初の占いにこそ神は吉凶を告げてくれる。二度三度やるということは、すでに疑いをいだいてのことで、占いを汚すことである。汚れをもってしては筮は真実を告げてはくれない。」と言うこと。
意に沿った結果が出るまで占いを繰り返すような事はやめなさいと言っています。

「男女精を構わせて、万物化生す」などは、陰陽思想が強く現れていて道教的と言える部分も見られます。

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