「ズレズレなるままに」コタツ記事のはるか前には…
元記者として、今回は少し気になっていたことを…。
昔、オウム事件を担当していた当時、ずいぶんお世話になった江川紹子さんが「コタツ記事 ドロボーじゃないか」と主張されるネット記事を拝読しました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3cc87fc83fb82ba71541fa6ae93338eca51b28d2
2019年に新聞社を退職しているので変わっていたら申し訳ないけど、当時はスポーツや芸能なんかとは違うネット部署が書いていたはず。一方、現場の記者も「ウェブファースト」とかいわれて、翌朝の新聞に載る前からいち早くネットにあげさせられるけど、見出しがメチャクチャでよくクレーム入れたなぁ…。
このコタツ記事、スポーツ紙はもちろん、最近かなりお見掛けします。刺激的な見出しなんだけど、「〜とユーチューブで発言」とか「〜が伝えた」といった書き方で、聞いたこともないネットメディアさんが伝聞だけでアップしているのを見るたび、「取材なしで原稿書いて金もらえるなら俺もやりたい!」なんて邪な気持ちが芽生えそうになるよね。
ところで、コタツ記事なんて生まれるはるか前には「サンダル記者」ってのもいたんですよ。
地方支局の市政とか県政担当、あるいは社会部や政治部の省庁担当は出勤すると足が蒸れる革靴を脱いで、サンダルに履き替える。広報が持ってくるリリースを、いわゆる「横のものを縦にする」って感じで“出席原稿”を書いて、会社には仕事しているアピールをするわけです。
担当課に追加取材もすることはあるけど、まぁ相手のお知らせしたいネタですからね…。サンダルからコタツ、時代ですかね。