俳句を詠んでみた(著我)
草深き屋敷にいまも著我ひらく
(くさふかき|やしきにいまも|しゃがひらく)
著我(シャガ)はもともとは山野草で丈夫な植物
儚げで繊細な風情の花を しっかりとした茎が支えている
初夏
大樹の木蔭にひっそりと咲いた著我
なんだか私を待っていてくれたように思ってしまう
今年も逢えてしみじみと嬉しい
人けのない大きなお屋敷
この庭に著我を植えたのはどんなお方だったのだろう
想像してしまう
人の営みにも 季節を忘れずにひらく花にも 愛おしさを覚える
常日頃 野の花が好き好きと言っているけれど それは本当だけど
やっぱり人間というものが好きだ