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「白木槿」

傾聴を終えし道々白木槿 

2020年のパンデミック以来休止していた高齢者施設での傾聴活動、この秋から再開できることになりました。
当時交流のあった方々は、お亡くなりになったり会話が難しくなったりと、4年の歳月の長さと重さを感じています。
再開初日は、こちらにいらして間もない九十路の方のお話を伺いました。
食堂にお食事に行くとき、決まって夫さんの遺影に「〇〇ちゃん、ご飯食べてきますよ!」と、おどけて声を掛けるとのこと。
ちゃん付けで呼び合っていたのですね。
お歳を召しても環境が変わっても、日々その時々を楽しもうとされている素敵な方でした。
一人の人生で経験することは限りがありますが、傾聴を通じてたくさんの先輩の方々の生き方に触れられるのは、なかなか得難いことです。
もちろん皆さん大変なご苦労も経験されていますが、それを含めてもなお、人生とは生きるとは美しいものだと、感じ入ることが多いです。
今回は、二時間のお話のなかで打ち解けていただき再会もお約束でき、嬉しいスタートとなりました。
求めてくださる方のいる限り、長く続けていきたいと思います。
最初は、母を亡くした悲しみからなんとかして立ち直りたいと始めた傾聴活動でした。
パンデミックで中断を余儀なくされて苦しかった時に、noteと出会って今に至ります。
noteも傾聴も、私を生かしてくれる大切なものになりました。