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俳句を詠んでみた(勿忘草)旅をする花  

勿忘草露も光もともに摘み 

(わすれなぐさ|つゆもひかりも|ともにつみ)
 
三年前の春に どこから来たのか庭の片隅に咲いた花 
淡い水色の空からこぼれた雫さながらの 可憐な花 
その外見に似合わず 旺盛にエリアを広げている 

この春は早く咲かせたくて 鉢に植えて室内にいれたが 
それには花芽を付けず 庭にあるもののほうが先に咲いた 
過保護にされるのは嫌いみたいだ 
さすが 極北の地アラスカの州花ともされる花 
私の目論見なんて知ったこっちゃない 
みあげたものです 
 
しかし ずっと勿忘草だと思っていたこの花 
よく見ると花芯の色が違うようで 調べてみたところ 
勿忘草の仲間の 和名「瑠璃草」ではないかと… 
もしかしたら ムラサキ科ルリソウ属オンファロデス カッパドキア チェリーイングラム
なぁんて覚えきれない長い名前を持つ花なのかも知れないのだ 
それでも 自分の中では既に「勿忘草」として定着してしまっている 

それしてもあなた どうやって私の庭に来たの? 
鳥が運んできたのだろうか 
旅をする花?


この本で ただ可憐だと思っていた勿忘草の 逞しさを知った
ブックカバーは共同作業所「ぽろみな」の作品
「ぽろみな」はアイヌ語で「たくさん笑う」の意味
好きな本に好きなカバーを掛けるのも 楽しみのひとつ