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「栗」

栗剥きぬ憶良の栗もかくなるや  

栗落ちて空もうひとつ高くなり 

栗をたくさん頂きました。
熱湯に浸けると皮が剥き易いというので、試してみました。
どうも浸けすぎたようで、やや煮えてしまったようです。

地道に栗を剥いていると、山上憶良の「瓜食めば子ども思ほゆ 栗食めばまして偲ばゆ」の歌が思い起こされます。
万葉の時代も今も、人の情愛は同じですね。
子どもを無事に育てあげることが難しかった時代だから、なおさら深いものがあったかも知れません。
憶良のお膳の栗は焼き栗だったかもと、想像を巡らしています。

やっと剥き終わったら、もう夕暮れ。
ボロボロの出来ですが、冷凍しておいていつか娘に栗ごはんを炊いてあげましょう。

形よく剥けたのを表面に持ってくる 
見栄っ張りですね