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「立葵」

郵便のバイク近づく立葵 

正午過ぎ、耐えがたいような暑い空気のなか郵便配達のバイクが走っては停まり、ややあってまた走る音。
毎日のようになにかしら郵便物が届くのを楽しみに待っている私だが、この厳しい暑さには居たたまれない感情が湧く。
そろそろ我が家かなと玄関先に出て、草などちょいとむしりながらバイクを待ってみる。
郵便屋さんは、長袖長ズボンにヘルメットに手袋のいでたち。
階段を7段ほど登って、暑い風除室のなかの郵便受けまで来てもらうのが忍びない。
ほとんど顔見知りといってもいいくらいでも「〇〇さんですか?」と律義に確かめて郵便物を渡してくれる。
吹雪の日も雨の日も猛暑の日も、いつの日もありがとう。

惜しみつつ使っている古い切手たち 
でも使ってこその切手だから