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良い本を自分にインストールする方法

いやー、いい本だったなあ。

しばし余韻にひたり、本あるいはKindleアプリを閉じます。

次の本を開きます。この本も面白ければいいな、と期待しつつ。

こんな読書、意味ないんじゃないか。そう思った僕は、本を多く読む努力をしなくなりました。

だって、いい本だった、で消費するだけじゃ、時間とお金の無駄だから。

そして、本当に良い本、そこに書いてあることを実践したい本を厳選して、自分にインストールするため読み返しました。

読み返した回数が多い本は「7つの習慣」「嫌われる勇気」、橘玲さんの本、小池龍之介さんの仏教本です。

どれも「いい本だったな」でいったんは本棚に戻し、しかしその後何も変わらなかった本です。

そこに書かれていることが自分とかけ離れていて、何もできなかったのです。

改めて、この本を実践したい。

そう強く願った僕は、まずは読み返し、メモを取りました。

特に「嫌われる勇気」は、ある時期に集中的に何度も読み返して何度もメモを取りました。

その頃の僕は会社員で、人間関係に苦しんでいました。だから、人間関係に革命を起こすようなこの本に、救いを求めていたのでしょう。

不要になった書類にメモを書き、スペースが足りなくなって紙を継ぎ足しながらさらにメモしました。

裏紙に書いたメモ

それを読み返し、本もまた読み返し、何をやればここに書いてあるような生き方ができるのか考えました。

アドラー心理学の関連書籍も読んだ

「課題の分離」あたりはまだ難易度が低いですよね。でも、僕が望んだ「横の関係」は困難でした。

ヨコで生きていくには?

メモで導き出したその答えは「会社を辞めて独立起業する」でした。

当時の私は「そんな大それたことはできない」と頭を抱えました。

他に道はないか、また本を読み返し、新たにメモを書きました。

何度書いたって答えは同じです。

会社というところはタテへの従属が求められます。そして、会社でタテに自己を組み入れたなら、会社以外でもタテで生きることになるのです。

結局、同時期に同じようにして読んだ橘玲さんの本の影響もあって、僕は会社を辞めることになります。

良い本とは、高度に抽象化されているので、それを具体化して自分にインストールするのに時間がかかるのでしょう。


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