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日独伊、三国万年筆競争
ドイツ製とイタリア製の万年筆を使ってます。
ペリカンのスーベレーンM1000。
ビスコンティのホモサピエンス・ダークエイジ・オーバーサイズ。
毎日使ってると、お国柄の違いを感じます。
ドイツのものづくりは真面目で実用的。保守的ともいえます。少し日本に通じるところもありますね。
日本の万年筆の多くがマイスターシュテュックに似てるのも、日本人の感性に訴える何かが、ドイツ製にはあるのでしょう。
対してイタリア製。ドイツ製とはかなり違う。日本製とはもう全く異なります。
ホモサピはイタリア製とはいえ、真っ黒であり、一見すると日独の保守的な万年筆のようであるのですが、使ってみるとそうではないことが体感できます。
溶岩と樹脂を混ぜた軸とか、23Kパラジウムのニブとか、マグネットでロックするキャップとか。
新しい挑戦で満ちています。どれだけカッコよくできるかに挑戦しているのです。
そして、それが官能的でさえあります。
イタリアといえば私は雑誌の「レオン」を思い浮かべるのですが、そこに頻出するキーワードである「艶っぽさ」がこのイタリア製万年筆にはあり、日独製には無いのです。
そういえばスーツも車もバイクも、イタリア製ってカッコよくてセクシーなんですよね。
日独伊のものづくりに感じたことを言語化してみて、ああ私はイタリア製の万年筆が好きなんだな、と気づいた次第です。
次の1本はアウロラか、モンテグラッパかも。再びビスコンティでもいいですね。
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